帝人グループが中国第2工場を建設へ―EV向け製品の需要増を予想、その他

Record China    2019年1月12日(土) 10時30分

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帝人グループの中国合弁会社であるCSP―Victallは、河北省唐山市で操業してきた第1工場に続き、江蘇省常州市の武進国際ハイテク工業区(写真)に第2工場を建設する。

帝人と中国の鉄道関連製造企業の合弁会社が中国第2工場を建設する。背景には、電気自動車向け製品の需要増への期待がある。明治の中国統括会社は全社としての長期ビジョン達成の一環。グランフロント大阪「ナレッジキャピタル」は中国杭州万科が運営するよく似た性格の施設と相互協力する。みらい翻訳は、開発したニューラル機械翻訳が、日中2語の翻訳で人手翻訳と同等の精度を獲得したと発表した。

●帝人グループ、江蘇省で中国第2工場を建設へ―電気自動車向け製品の需要の増加を予想

帝人グループで軽量複合材料製品の開発・生産・販売を手がけるコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(本社・CSP米ミシガン州、)の中国合弁会社であるCSP―Victall(本社・河北省唐山市)は、唐山市に続き、江蘇省常州市の武進国際ハイテク工業区内に中国第2の工場を新設する。帝人が2019年1月11日付で発表した。

CSP―Victall社は、中国の鉄道向け部品およびモジュールメーカーであるVictall(青島威奥軌道)とCSPの合弁で2014年に設立され、15年から自動車向けコンポジット製品とその中間材料であるGF-SMCを生産してきた。第2工場新設により、中国国内で急速な伸びが期待されている電気自動車向けのバッテリーボックスや、自動車業界で「クラスA」と称される美麗な外観を特徴とした外板部品およびピックアップトラック向け部品などを含む多様な製品を中国市場に積極的に投入する考えだ。

●明治、上海市に中国統括会社を設立

明治は上海市黄浦に中国統括会社を設立する。中国事業拡大に向けてのマネジメント基盤の強化などが目的。会社設立は1月中で、明治の100%出資。

中国統括会社では、中国事業全体での最適戦略を立案、意思決定の迅速化を図ることにより、急速に変化をしながら成長を続ける中国市場において、確実に事業拡大を推進していく。事業を横断的に管理することによりブランドの価値向上やシナジーの最大化も図る。

同社は長期的な企業価値の向上の実現を目指す2026ビジョンを策定しており、2020中期経営計画では中国を最注力地域と位置づけている。

●グランフロント大阪「ナレッジキャピタル」が中国杭州万科プロジェクトの複合施設と相互協力

グランフロント大阪の中核施設であるナレッジキャピタルが、中国大手不動産デベロッパーの杭州万科が中心的事業と位置づける都市開発プロジェクトの/複合施設のナレッジ・シティーと相互協力する。Knowledge Cityの運営組織のひとつである一般社団法人ナレッジキャピタルが11日付で発表した。

ナレッジ・シティーは2016年にオープンした22万平方メートルのオフィスと、順次開業中の約8万平方メートルの商業施設や文化施設を有する複合施設。アリババやフィリップスなどの世界的企業が拠点を置いている。

●日本語・中国語の機械翻訳で人手翻訳と同等の精度を実現―みらい翻訳が発表

みらい翻訳は10日、国立研究開発法人情報通信研究機構との共同研究で開発したニューラル機械翻訳エンジンの日本語・中国語(簡体字)間の翻訳において、人手翻訳と同等の精度を実現したと発表した。

ニューラル機械翻訳エンジンを搭載した企業向け機械翻訳サービスのMirai Translatorにも、同エンジンを搭載し提供する。

みらい翻訳は、中国経済には多少の減速傾向が見えるが、中国が日本経済にとって重要なパートナーである状況は継続し、ビジネスにおける中国との協業やコミュニケーションは増加傾向が続くとの予想を示した。

ニューラル機械翻訳とは、人間の神経細胞における情報伝達の仕組みを模した計算モデルであるニューラルネットワークを用いた機械翻訳で、最近になり登場。それまでの統計的機械翻訳とは一線を画す方法とされている。ニューラルネットワークの手法は最近、画像、音声、ロボティクス、自動運転などさまざまな分野で次々に成果を上げている。(翻訳・編集/如月隼人

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