2012年12月21日、独ディ・ヴェルト紙によると、米ピアノ製造会社のスタインウェイ・アンド・サンズのドイツ・ハンブルク工場で生産したピアノは今まで欧州が中心市場だったが、2012年は中国での販売量が欧州を超えたという。ラジオ・フランス・アンテルナショナル（RFI）中国語版サイトが伝えた。

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スタインウェイ・アンド・サンズは19世紀にドイツからの移民ヘンリー・スタインウェイ（Henry E． Steinway）により米・ニューヨークで創立。同社のピアノは125個の特許を所有しており、世界で最も有名なピアノの1つ。

同社のピアノは今まで欧州が中心市場だったが、2012年は中国での販売量が欧州を超えたという。ヴェルト紙は同社が中国市場で成功した理由を、「通常ピアノをマスターするのに長い時間が必要となる。ところがスタインウェイは、中国の重要な音楽学校の教育家と議論するなど、半年間でピアノを1曲弾けるように教育方法の改革に尽力するなどとした販売戦略を展開。これが自分の富を自慢したい中国の富豪に受け入れられた」と分析している。

同ピアノは高価なぜいたく品で、ニューヨーク工場生産のピアノは米国を中心市場にし、ドイツ・ハンブルク工場生産のピアノは欧州とアジア市場に対して販売を展開している。欧州では全顧客のうち40％が個人オーナーだが、中国は実に全体の65％に上る。（翻訳・編集/内山）