救急車にさえ道を譲らない!中国人から「譲り合いの精神」がなくなった理由とは―中国紙

Record China    2012年12月19日(水) 14時44分

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18日、中国青年報は記事「中国では“譲れば自分が損をする”、ネットユーザーの60%がそうした考えがはびこっていると認める」を掲載した。写真は11日、北京市。通報を受けて救急車が出動したが、渋滞に行く手を阻まれた。

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2012年12月18日、中国青年報は記事「中国では“譲れば自分が損をする”、ネットユーザーの60%がそうした考えがはびこっていると認める」を掲載した。

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救急車がやってきても誰も道を譲らない。たった3キロの道を走るのに40分もかかり患者は死亡。これは7日に実際、北京市で起きた事件だ。救急車をやりすごしたとしてもせいぜい数分の遅れのはずだが、その数分を「損」することがゆるせないという人が大半を占めた。実際、事件を受けて中国青年報が実施したアンケート調査では「譲れば損をする」との回答は60%を超えている。

山東大学哲学・社会発展学院倫理学研究室の卞紹斌(ビエン・シャオビン)主任は、現代中国があまりにも激烈な競争社会であることが原因だと説く。少しでも遅れれば競争から転落する。そうならないよう、親たちは子どもに「絶対に譲るな、譲れば損をする、譲るのではなく奪え」と教え込んでいるという。

また復旦大学哲学学院の鬱[吉吉]雋(ユー・ジャージュン)講師は、譲り合いの大事さをちゃんと考えていない結果だと指摘する。明日は我が身ということを理解せず、譲り合いを拒否すれば、自分自身を傷つけることになると話している。(翻訳・編集/KT)

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