北京市、地下鉄総距離が442kmに=1日1000万人の利用見込む―中国

Record China    2012年12月18日(火) 19時42分

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18日、北京市内を走る地下鉄16路線のうち、工事が進められていた地下鉄6号線の1期や10号線1期、8号線1期、9号線北区間が今月完成。同市の地下鉄総距離は442kmと、中国最長になる。写真は今年10月試験運転をする地下鉄9号線北区間。

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2012年12月18日、北京市内を走る地下鉄16路線のうち、工事が進められていた地下鉄6号線の1期や10号線1期、8号線1期、9号線北区間が今月完成。開通に向けた試運営が始まる予定で、同市の地下鉄総距離は442kmと、中国最長になる。北京市の政府紙・北京日報が報じた。

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2007年から今年にかけて、北京市の地下鉄は総距離114kmから442kmと、毎年平均60 km増加。北京市基礎設施投資公司(以下、京投公司)の前期計画部・王燕凱(ワン・イエンカイ)経理は、「この増加の速さは、世界でもまれにみる奇跡」と絶賛している。

■16路線が完全に連結された鉄道網を形成

今月、上記新4路線の試運営が新たに始まり、同市の地下鉄網はさらに70 km増加。京投公司の統計によると、今年の年末、同市で運営中の地下鉄は累計16路線、442 kmになる。駅も265駅設置され、うち、36駅は2つ以上の鉄道路線が乗り入れる乗換駅だ。

これらのデータを総合した鉄道地図をみると、2号線や10号線1期、2期は地下の「環状線」を形成。13号線も市内の北部で2号線とつながり、環状線を形成している。また、市内の東西を貫通する大動脈は八通線や1号線以外に、地下鉄6号線が加わるほか、南北を貫通する路線として東に5号線、西に4号線がある。さらに北部の8号線と南部の9号線も市内へのアクセスをさらに便利にする。そのほか、昌平線や15号線、大興線、房山線、亦庄線などはニュータウンと市区のかけ橋となる一方、機場(空港)線は北京首都空港の旅客を市内の地下鉄網へと導入している。このように「環状線+碁盤+放射線」という地下鉄網の構図がさらに明晰になっている。

これまで、地下鉄網とは離れる形で運営していた房山線や9号線南区間も9号線の北区間開通により、地下鉄網と連結されたことは注目に値する。これで、同市で運営されているすべての地下鉄が連結されたことになり、乗客は途中で路線バスなどに乗り換える必要がなくなった。

■750mごとに1駅

ここ3年の間に試運営が始まった地下鉄路線と比べて、今月中に開通予定の新路線はすべて市内に集中しており、84%の線路が市中心部からおよそ8kmの外周を通る高速環状道路「北京四環路」の中を走る。

これにより、同環状道路内の地下鉄網密度は1平方メートル当たり0.44kmから0.65kmに向上。市民は約750m歩行するたびに、地下鉄駅1駅を見つけることができる計算になる。また、同市の空港や大型鉄道駅へのアクセスも便利になる。例えば、北京北駅近くには地下鉄4号線や2号線、13号線が集まる。また、地下鉄2号線は北京駅に、地下鉄9号線は北京西駅に乗り入れ、地下鉄4号線の駅も北京南駅内に設置される。

これら試運営を間近に控えている路線に関して、京投公司は計画初期から、高齢者などを考慮に入れたバリアフリーデザインを採用。エレベーターや幅の広い改札機、車いすの昇降機、バリアフリー型のトイレ、低い位置に設置された販売機などが駅内に標準配置され、利用者にとっては、便利であるだけでなく、気持ちよく利用できるようになっている。

■利用者1日延べ1000万人へ

交通部門は、同市では新路線開通後、最高1日延べ1000万人以上の利用があると予測。これにより同市では公共の交通機関の利用率が44%以上に向上すると見込んでいる。うち、4割が地下鉄だ。

王経理は「京投公司は全体の初期計画の時点から、大幅な利用者の増加を考慮に入れていた。今年同市では初めて、主要な駅だけに停車する快速列車方式の導入を試みただけでなく、地下鉄6号線ではこれまでの列車に2両追加し、各列車を8両編成にしたことにより、各列車500人以上を輸送できるようになった」とし、「地下鉄網内のすべての路線が運営されるようになれば、乗客の乗り換えも一層便利になり、一部の路線では混雑解消にもつながるだろう」と期待を寄せる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/内山

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