2012年12月6日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、中国の富豪たちの新たな財テクとして信託ブームが起きている。離婚したり、身上をつぶしたり、財産をだまし取られたり、突然の寿命で経営会社に混乱をもたらしたりしないための対策として、家族信託に注目が集まっている。

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広州日報が報じた記事によると、不動産業で財を成した中国の女性富豪・呉亜軍（ウー・ヤージュン）さんは離婚に際して資産を半分に分けたことが原因で中国一の女性富豪から転落したが、実は離婚の3年前にすでに夫婦は家族信託基金を組んでおり、分割した自社株をそれぞれ自分の家族に信託していたため、実際には離婚が420億元（約5500億円）の資産に損失をもたらすこともなかった。

離婚だけでなく、結婚についても富豪には不安要素となっている。自分の妻や自身の娘を嫁がせた相手の男が「一儲けしよう」と考えているケースもあり、結婚する前に財産を信託し、結婚した際にいくら、子供が産まれたらいくら、その後は毎年いくら財産を分与するといった取り決めも行われるという。（翻訳・編集/岡田）