Record China 2007年3月22日(木) 21時35分
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黄河には大量の生活廃水が未処理のまま垂れ流されている。写真の青い汚水も、どこから流れてくるか分からぬまま黄河に流れ込むままになっている。
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2007年3月20日、甘粛省蘭州市のある住宅地の後ろを流れる黄河に、大量の青い汚水が流れ込んでいる。住民らによると、この付近ではしばしば汚水が黄河に排出されているが、政府機関はまったくこれを取り締まっていないとのこと。まさに垂れ流し放題である。数人の住民がこの汚水がどこから流れているのかを探そうとしたが、なかなか汚染源が見付からないという。
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黄河は全長約 5464 km で中国で 2 番目に長い川。黄河の下流域は中国文明の発祥の地であり、歴代王朝の都が置かれた。そんな歴史あふれる黄河だが、2006年の甘粛省環境保護部門のデータによると、甘粛省内の913kmの黄河流域では下水排水量が年間2億3700万tに上り、生活排水の処理率はわずか34%。大量の生活排水が未処理のまま黄河に垂れ流されている。
2006〜2010年にかけて甘粛省は49億7000万元(約750億円)を投入して黄河の汚染対策を進めると発表したが、実際には工業汚染源対策と都市部の汚水処理工場建設は遅れている。また、企業の環境汚染に対する認識も欠如しており、環境汚染問題は増すばかりだ。(編集・佐々木康弘)
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