大飢饉を描くフォン・シャオガン監督「Back to 1942」、史上最高ヒット狙う―北京市

Record China    2012年11月28日(水) 16時43分

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25日、映画「Back to 1942」のプレミア上映会が北京市で行われ、フォン・シャオガン監督や米俳優エイドリアン・ブロディらが出席した。

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2012年11月25日、映画「Back to 1942」(原題:一九四二)のプレミア上映会が北京市で行われ、フォン・シャオガン(馮小剛)監督や出演者のエイドリアン・ブロディらが出席した。新民網が伝えた。

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中国映画界きってのヒットメーカー、フォン監督の待望の最新作「Back to 1942」。監督が18年越しの夢を叶えた同作はタイトルにある通り、舞台は第2次大戦下の1942年。中国の河南省で300万人が死亡・離散したとされる大飢饉をベースに、戦争と極限状態の人間の性を描いた作品だ。中国では今月29日から公開される。

25日、北京国家体育館で行われたプレミア上映会は、約6000人の観客を集めた大がかりなもの。1942年の世界に観客を誘おうという試みで、600平米という巨大スクリーンが用意された。フォン監督、「戦場のピアニスト」のアカデミー賞俳優エイドリアン・ブロディ、中国の俳優チャン・グオリー(張国立)やチェン・ダオミン(陳道明)、チャン・ハンユー(張涵予)、監督の妻で女優のシュイ・ファン(徐帆)ら、メインキャストも勢ぞろいした。

精神的にも肉体的にも極限状態の人間を半年近くにわたって演じ続けたキャストたちは、撮影中どんどん痩せていったという。国民的俳優のチャン・グオリーは12キロの激やせ。役づくりのためもあって10キロ落としたシュイ・ファンは、「食べないことは、人間としての尊厳を失う」とコメント。「演技というのは、演じるだけでは成り立たないもの」ということを体現した作品になったという。

悲惨な飢饉の状態を世界へ発進する新聞記者役を演じたエイドリアン・ブロディは、圧迫された状況にいる人物像が「戦場のピアニスト」で演じた役に似ているとコメント。同作は、フォン監督の歴代最高ヒット作となった「唐山大地震―想い続けた32年―(2010年)」の記録を塗り替え、興行成績8億元(約106億円)到達も期待されている。(翻訳・編集/Mathilda

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