Record China 2012年11月17日(土) 10時0分
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14日、中国版フェイスブックと呼ばれる「人人網」が発表した財務報告によると、同社の第3四半期(7〜9月)純損失額は1540万ドル(約12億4355万円)と、前年同期比の120万ドル(約9690万円)をはるかに上回り、3四半期連続の赤字となった。写真は人人網。
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2012年11月16日、中国版フェイスブック(FB)と呼ばれる「人人網」は最近、勢いを失っている。人人網が14日に発表した財務報告によると、同社の第3四半期(7−9月)純損失額は1540万ドル(約12億4355万円)と、前年同期比の120万ドル(約9690万円)をはるかに上回り、3四半期連続の赤字となった。最近9カ月間の損失額は計5000万ドル(約40億3750万円)に達した。人民網が伝えた。
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▽「微博」好調、「人人網」息切れ気味
統計データによると、米フェイスブックの第3四半期純利益は3億1100万ドル(約251億1325万円)、広告収入は前年同期比32%増。
米国の本家本元が堅実に伸びている一方、中国版FBは悪戦苦闘状態だ。人人網の財務報告によると、過去1年間のアクティブユーザー数はわずか3500万人だった。2011年9月30日時点における中国国内主要SNSのアクティブユーザー数は、人人網が1億3700万人(前年同期比33%増)、新浪微博が2億5000万人(同400%増)、騰訊(テンセント)微博が3億人(170%増)。人人網の第3四半期オンライン広告収入は前年同期比13.7%減の1700万ドル(約13億7400万円)。
業界アナリストは、「『微博(ミニブログ=中国版ツイッター)』軍に追い詰められ、テンセント『朋友網』は大躍進、さらには『WeChat(微信=無料メッセンジャーアプリ)』が急激に追い上げる現在、日を追って激しくなるSNS競争によって、人人網の収益力はだんだんと低下せざるを得なくなっている」と分析した。
エンジェル投資家(起業家に資金を調達しバックアップする、有力なコネを持った裕福な個人)の唐涛(タン・タオ)氏は、「ミニブログ絶好調の時代において、人人網の赤字は今後さらに激しくなるだろう」と予測した。
▽難局打開の鍵は「モバイル・ネットワーク」
広告収入は落ち込んでいるが、人人網のオンラインゲーム業務は急成長している。第3四半期のオンラインゲーム収入は前年同期比120.2%増の2420万ドル(約19億5463万円)に達した。オンラインゲーム分野への戦略転換を図る陳一舟(チェン・イージョウ)董事長の舵取りが初めて具体的成果となって現れたことが、この業績から読み取れる。
陳董事長はこの数年間、ゲーム、団体購入、視聴覚製品、教育、金融などさまざまな分野に製品ラインを拡張してきたが、「決め手」となる主力製品を生み出せない状態が続いていた。
人人網が難局を打開するためには、どのような道を歩むべきなのだろうか?アナリストは、「米フェイスブックのモバイル・ネットワーク業務収入の割合は、営業収入総額の14%に達している。モバイルゲーム、モバイル広告、電子商取引などを展開していくことが、人人網の今後の発展の鍵を握るだろう」との見方を示した。
陳董事長も、この点について十分認識しており、「会社の戦略と投資の重点を無線インターネットにシフトする戦略は、今後も継続していく。われわれはSNSサービスにおける革新競争力のさらなる強化を図ると同時に、無線ネットワーク分野の発展にも引き続き力を入れる方針だ」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/RR)
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