Record China 2012年11月14日(水) 5時39分
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13日、中国でこのほど、「大学生職業適応情況調査報告」が発表された。調査に協力した、就職して3年未満の社会人のうち31%が今の仕事に「あまり適応できていない」と答えたことが明らかになった。写真は6日、上海財経大学で開催された外資系企業合同説明会。
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2012年11月13日、中国でこのほど、「大学生職業適応情況調査報告」が発表された。調査に協力した、就職して3年未満の社会人のうち31%が今の仕事に「あまり適応できていない」と答えたことが明らかになった。「全く適応できていない」と答えた人も6%いた。また、57%が「1年に少なくとも1回は職場を変えている」と答えた。専門家は、大学生が仕事に適応できない理由として、授業で学ぶ知識が時代遅れとなっていることや学校と企業の注目ポイントが一致しておらず需要と供給が合っていないことなどを挙げている。北京青年報が伝えた。
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同調査は北京市教育委員会が発案し、北京大学や清華大学、中国青年政治学院などの大学、さらにパソコン大手「レノボ」、北京教育人材培訓センター(培訓=育成)などが共同で2011年11月から、2012年度の大学卒業予定者を含む、就職して3年未満の社会人と雇用企業のヒューマン・リソース部の責任者を対象に実施。大卒者の職業適応情況を1年かけて分析した。
■6割「2回以上の転職経験あり」原因は「給与」
同調査では、回答者の91%が試用期間の経験が「ある」と答えたものの、その後、「正社員に切り替わった」と答えた人はわずか7.63%にとどまった。また社会に出てわずか3年の間に「2回以上」転職したと答えた人が57%おり、うち32%が「3回以上」と回答した。転職の原因で最も多かったのが「給与」。以下、「人間関係」、「会社の場所」と続いた。
■雇用企業「大卒生は責任感や実行力に欠ける」
同報告によると、回答者の多くが、現在の自身の仕事への適応度に関して、低い評価を下しており、そのほか仕事をあまり好んでいない、頻繁に転職する、試用期間を経て正社員になる人の割合が少ないなど多くの問題を抱えている。同データは現在の大学生の仕事に対する適応能力が低いことを浮き彫りにしている。一方、回答した雇用企業の責任者の多くが、大卒者は「責任感がない」、「実行力がない」、「自己計画が不足している」とし、職業的常識に欠けているとの見方を示している。
北京教育人材培訓センターの責任者は、「大学生が仕事に適応できないのは、『学生が専門的な問題を好まないという問題が解決されていない』や、『授業で学ぶ知識が時代遅れとなっている』、『学校と企業の注目ポイントが一致しておらず需要と供給が合っていない』などの問題と関係があり、学生と企業の視点が異なっているのが原因」と指摘する。
■企業「大切なのは責任感」大学生「専門知識」
大学在学中に専攻していた学科の満足度に関して、回答者の24.75%が「満足している」と回答。一方、17.53%が「不満足」と答えた。また、今の職場で必要な知識や技術を「大学の授業で学んだ」と答えた人は19%にとどまった。さらに、今の仕事と大学の専攻学科は「関係ない」と答えた人は47%に上り、大卒者が大学で学んだ専門知識が生かされない会社に就職するという問題が浮き彫りになっている。そして、回答者のほとんどが「大学は専門以外の授業義務を果たしていない」感じている。さらに、多くの回答者が、現在の仕事に必要な知識や技術のうち、大学の授業で学んだものは「少ない」と答えている。
一方、「仕事において最も大切なものはなにか」という問題に対して、回答した雇用企業の責任者は「責任感」、「挫折に対処する能力」と答えたのに対し、大学生は「専門知識」、「人間関係」と答え、学生と企業の間に価値観の差があることも明らかになった。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/RR)
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