Record China 2018年11月20日(火) 21時50分
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米大手クルーズがわずか1年で中国市場からの撤退を決めた。原因は食べ過ぎやマナーの悪い中高年女性にあるとされるが、実態はそうではないと中国メディアが伝えた。資料写真。
2018年11月19日、中国の情報サイト・外灘(ザ・バンド)によると、米クルーズ大手ノルウェージャン・クルーズライン(NCL)が中国市場からの撤退を決めた。
NCLは2017年6月に中国人観光客専用の豪華客船「ノルウェージャン・ジョイ号」を就航させたばかり。撤退の原因について、中高年女性を中心とした中国人客の食べ過ぎやマナー問題だとの見方がある。
「大媽」と呼ばれる50~60代女性のマナーは中国でも評判が芳しくなく、広場で集団ダンスを行って迷惑となったり、日本に行けば桜の木によじ登ってみたりと、公序良俗を省みない代名詞にまでなっており、クルーズ船の撤退についても「さもあらん」との見方が多い。
しかし記事は、撤退の原因はそうした女性たちではなく、中国人の消費習慣そのものにあると指摘している。
17年のクルーズ船利用客は30~59歳の年齢層が48.5%を占め、60歳以上は27.5%。中高年の利用客が多いのは確かだが、その食事風景を見ていると、大量の料理をテーブルに並べながら、少し食べただけで残してしまう人が少なくない。
船内の食事はビュッフェスタイルで料金はかからないが、とりわけ中高年の中国人はこの「無料」というサービスに不慣れで、ついつい不必要もないのに多く取ってしまい、そして無駄にしてしまう。
ある報道では、ノルウェージャン・ジョイ号が5日間の航行で消費する食材は肉類が約60トン、魚介類が20トン、スイカ7トン、ジャガイモ11トン、鶏卵5万2000個など、他の地域で運航しているクルーズ船の5倍に上る。そしてその8割がごみとして捨てられてしまうという。
船内での消費は期待できず、浪費される食材や燃料費の高騰などによるコスト増加で発生する損益をカバーするため、寄港した際には利用客を免税店などに案内して買い物を促すが、そうした場面になると途端にみな財布の口を固く締めてしまう。
撤退の原因は、食べ過ぎやマナーの問題の問題ではなく、中高年層を中心に際立つ中国人の行動習慣や消費習慣にあると記事は伝えている。(翻訳・編集/岡田)
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