中国新指導部、直面するのは深刻な経済不均衡―台湾メディア

Record China    2012年11月15日(木) 7時15分

拡大

5日、まもなく誕生する中国の新指導部が真っ先に直面するのは、中国国内の経済不均衡。来年早々にはそれがさらに深刻な事態となって彼らに襲いかかってくると台湾メディアが指摘した。写真は7日の北京・天安門広場。

(1 / 8 枚)

2012年11月5日、台湾の聯合報(電子版)は、中国の次期指導者が真っ先に直面する課題は深刻な経済不均衡だと伝えた。

その他の写真

中国共産党第18回全国代表大会で選出される新しい中国の指導者たちにとって、「経済成長の勢いをいかに維持していくか」は最も大きな課題だ。米メディアは、中国の標準的な経済方程式は効力を失っていると指摘。政府による過熱投資と時代遅れの消費者による支出が生み出した深刻な経済不均衡は、現状よりもはるかに痛みを伴う結果をもたらす。その苦痛に満ちた結果は来年早々にも新指導者たちに襲いかかるとみられる。

今年に入り、中国経済の要であった輸出製造業がその勢いを失い、外国からの直接投資は激減。工業生産の成長率は過去3年間で最低を記録。上海の証券市場も低迷を続けている。次期リーダーたちは、干からびた経済成長パターンを踏襲するのか、あるいは政治リスクを冒して成長鈍化を招く恐れのある改革を実施するか、という難しい選択を迫られることになる。

所得格差の急速な拡大は中国経済の失速原因の1つだ。過去10年間で中国の各階層の収入はアップした。しかし、エリート層が獲得した利益は比較にならないほど大きい。国際通貨基金(IMF)の主席エコノミスト、オリビエ・ブランシャール氏は「中国がもしも改革の大ナタを振るうのならば、収入の再分配から着手すべきだ」と指摘する。中国は成長モデルを変更し、国内消費への依存度を高める必要があると誰しもが言うが、貧富の差の拡大がこの目標の実現を妨げている。

中国の経済成長がもたらす利益を拡大するためには、「土地取得などで私腹を肥やす地方の役人や、低率課税といった国有企業などの強大な利益集団に戦いを挑まなければならない」と米メディアは主張している。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携