子どもの4割が「虐待の経験あり」、法整備を求める声高まる―中国

Record China    2012年10月31日(水) 19時55分

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30日、近年中国で児童虐待事件が頻発しており、刑法に「児童虐待罪」を盛り込むことを求める声が高まっている。写真は女性教師による園児虐待が発覚した浙江省温嶺市の幼稚園。

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2012年10月30日、中国新聞網によれば、近年中国で児童虐待事件が頻発しており、「いかにして暴力から幼い子どもを守るか」に社会的関心が集まっている。あるネット調査では、95.6%の人が刑法に「児童虐待罪」を盛り込むことを支持しており、厳罰化することで児童虐待を抑止するべきとの考えが広がっている。

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中国政法大学青少年犯罪研究室の専門家は、「現行の刑法でも児童虐待を規制する法規はいくつかあるが、不十分だ。児童虐待に対して、刑事責任を求める声も大きくなっている」と指摘。同大の別の専門家も「現行の虐待罪で適用されるのは保護者のみ。量刑も懲役2年程度だ。そろそろ児童虐待罪を刑法に盛り込むべき時期にきている」と話す。

ある調査では、中国の子どもの約4割が過去に何らかの虐待を経験したと回答、4.4%が「ひどい虐待を受けた」と答えた。また、山西省太原市や浙江省温嶺市の幼稚園で園児に体罰を加えていた教師は、いずれも強い社会的不満を持っていたと報じられている。

専門家は、「『子どもは大人のおもちゃのようなもの』という考えをなくさない限り、児童虐待もなくならない。まずは社会全体の意識から変えていく必要がある」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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