Record China 2012年10月31日(水) 11時19分
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30日、ノーベル文学賞を受賞した中国人作家・莫言氏の山東省高密市にある旧居に観光客が殺到、莫氏の才能にあやかろうと、中庭の苗木や農作物が持ち去られ、荒地のように一変してしまったという。
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2012年10月30日、ノーベル文学賞を受賞した中国人作家・莫言(モー・イエン)氏の山東省高密市にある旧居に観光客が殺到、莫氏の才能にあやかろうと、中庭の苗木や農作物が持ち去られ、荒地のように一変してしまったという。河南省のニュースサイト・河南―百度が伝えた。
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莫氏がノーベル文学賞を受賞すると、その旧居がにわかに注目を集め、多くのメディアや観光客が訪れるようになった。週末には200〜300人規模に膨れ上がることもあり、莫氏の2番目の兄・管謨欣(グワン・モーシン)氏が臨時のガイド役を買って出て、観光客の応対をしている。
管氏は「ここが、彼が生まれて、結婚するなど、20数年を過ごした場所です。チャン・イーモウ(張芸謀)監督が『紅いコーリャン』を撮影した当時、彼はこの中庭で、監督や主演俳優のチアン・ウェン(姜文)、コン・リー(鞏俐)と一緒に食事をしたこともあります」と紹介する。
人が大勢訪れるようになったことで、中庭の芝は荒れ、植えてあった大根や苗木も根こそぎ持ち去られてしまった。今では中庭の様子が一変し、荒地のように。こうした“お持ち帰り”は子どもを持つ親に多いようだ。莫氏の文才に少しでもあやかり、有名大学に合格させたいということらしい。
中には、大根や苗木の代金を渡そうとする律儀な人もいるが、管氏は「皆さんわざわざ遠くから出向いて来てくれているのだから」と頑として受け取らない。“お持ち帰り”についても、「親が子どもの大成を願う気持ちは十分理解できる」ととがめる様子もない。
莫氏もこうした状況を知っているそうだが、特に何のコメントも発表していない。旧居は依然として観光客に公開されており、今も多くの人で賑わっている。(翻訳・編集/HA)
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