＜日中経済・新事情＞

関連用語：三井不動産、住宅入発、蘇州市、常熟市 / 大和証券グループ本社、合弁証券会社設立、北京 / みずほ銀行、海南省商務庁、業務協力、邦銀初 / 不二越、上海、中国統括会社 / トラベルコ、Ctrip、日本国内航空券、LCC / 豌豆（ワンドウ）、インアゴーラ、11月11日、118ニッポン良物節

●三井不動産、江蘇省・常熟市で大規模住宅開発に参画

三井不動産は1日、香港に設立した「MFHK INVESTMENT」を通じ、江蘇省・常熟市の分譲住宅事業「明月蘭庭」（総戸数941戸）に参画すると発表した。中国企業の緑城房地産集団と共同事業契約を締結し、プロジェクト推進のための合弁会社を設立した。

中国の「市」には省と同格の「中央直轄市」、省のすぐ下の行政区画である「地級市」、地級市の下に置かれる「県級市」がある。常熟市は江蘇省蘇州市の下に置かれた県級市。

蘇州市は上海市、南京市等の大都市に近くGDP成長率も高い（2017年は7．1％）。2020年には常熟市と上海などを結ぶ高速鉄道も開通予定で、発展の加速が期待される。三井不動産が参画するのは分譲住宅事業の「明月蘭庭」（総戸数941戸）で、常熟の中心部に位置し、生活利便性が高く実需層からのニーズが高い立地条件。

三井不動産グループが華東エリアで上海市以外での住宅事業に進出するのは初めて。今後も高い経済成長を続ける華東エリアにおける事業機会の獲得を目指す。

●大和証券グループ本社、北京で合弁証券会社設立へ

大和証券グループ本社は1日、北京国有資本経営管理中心（国管中心）中国北京市において同社が51%出資する合弁証券会社設立に関する覚書を締結したと発表した。

国管中心は北京市傘下の資産運用会社で国有企業の株式管理や再編などを担っている。新たに設立する大和証券グループ本社は自社のグローバル・ネットワークとノウハウを生かし、クロスボーダービジネスを中心に合弁会社の業務基盤の確立を進め、将来的に当社の中国ビジネスの中核を担う総合証券会社に育てていく考えだ。

●みずほ銀行、海南省商務庁と邦銀初の業務協力し日系企業の進出を支援

みずほ銀行は1日、同行とみずほ銀行が同日、海南省商務庁との間で業務協力覚書を締結したと発表した。同庁との業務協力覚書締結は、邦銀として初めて

海南省商務庁は、同省の企業誘致の窓口として、外資企業の誘致や進出企業へのサポートを行っている。覚書は、同省への産業誘致のアドバイスや投資説明会の開催等の協力を進め、日系企業の進出支援などを通じ、同省の経済発展に向けた相互協力を図ることを目的とする。

●不二越、上海販売子会社を中国統括会社に変更

不二越は1日、販売子会社だった那智不二越（上海）貿易を「投資性公司」に改組し名称も不二越（中国）有限公司に変更すると発表した。中国におけるグループ経営の強化を図る。

不二越グループは、中国において、ロボット、工具、軸受、油圧機器等の製造・販売などを行なう5社の連結子会社を有して事業を展開している。

中国市場での事業拡大に向け、上海販売子会社の会社形態と名称の変更により、事業運営の効率化とナチブランドの浸透を図る。

●トラベルコ、中国Trip．com取り扱いの日本国内航空券の検索が可能に

旅行情報検索サイトの「トラベルコ」を運営するオープンドアは1日、中国最大のオンライン旅行会社Ctrip．com International（携程旅行網）との連携により、同社運営のTrip．com取り扱いの日本国内航空券の検索が可能になったと発表した。

ジェットスター、Peach（ピーチ）、バニラエア、エアアジアといった人気のLCC（格安航空会社）の航空券掲載からスタートし、今後はLCC以外の航空券についても追加掲載を予定する。

●ワンドウ、11/11中国独身の日に向けビッグキャンペーン「118ニッポン良物節」を開催

中国向け日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆（ワンドウ）プラットフォーム」を運営するインアゴーラは1日、中国の通販市場が1年で最も賑わう11月11日の「独身の日」に向け、「118ニッポン良物節」と題したビッグキャンペーンを1日から11日まで開催すると発表した。昨2017年実施の同キャンペーンでは、流通総額が前年の約940％を記録したという。

今年の「118ニッポン良物節」キャンペーンでは、中国人の認知度がまだ低い日本の新奇なブランド・商品を、KOLライブコマース、中国人俳優を起用したコラボ企画、クリエイティブ動画配信、中国のSNSなどを活用して紹介する。（翻訳・編集/如月隼人）