2012年10月9日、スイス情報サイトswissinfo中国語版は記事「中国人旅行客は幾何級数に増加する」を掲載した。

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経済の成長、旅行熱の高まりに伴い、中国人旅行客の数は急速に伸びている。中国海南航空旅行集団大新華国際会議展覧有限公司の倪暉（ニー・フイ）総経理は、中国人の最初の国際旅行としては安い東南アジアなどが人気だが、徐々に欧州旅行の人気も高まりつつあると話した。「欧州7カ国周遊ツアー」などの詰め込み型弾丸ツアーが主流だが、滞在国を少なくしてじっくり見ようというニーズも伸びているという。

中国人観光客の経済効果に期待する人も多いが、一方で中国人が経営する旅行社や中華レストランを利用する傾向が強く、スイス経済への寄与は不十分との指摘もある。倪総経理は中国人は計画性がなく、出発間際になってからツアーの計画が確定するなどの特殊性から欧州の企業がなかなか利用できないと分析した。また中国人のニーズにあわせることも重要で、たとえばヒルトングループは中国人向けに豆乳やおかゆを朝食メニューとして用意しているという。

今後、中国人観光客をさらに誘致するために倪総経理は2つのアドバイスを送っている。第一にスイスには小規模なホテルが多いが、国際的グループの超大型ホテルが必要。第二に中国語ガイドの充実だ。ガイドとして働く在欧州中国人もいるが、往々にして改革開放初期に移住した人。豊かになった中国本土の観光客を見て苦々しく思い、サービス態度が悪くなることも多いという。中国語に長けた専門のスイス人ガイドの育成が必要だ。この2つの条件さえクリアすれば、中国人観光客は幾何級数的に増加すると倪総経理は太鼓判を押した。（翻訳・編集/KT）