日本車オーナー暴行事件、犯人は人生を悲観した21歳の出稼ぎ労働者―陝西省西安市

Record China    2012年10月12日(金) 12時52分

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11日、中国・湖北省武漢市のニュースサイト漢ネットは、陝西省西安市の反日デモで日本車オーナーに重傷を負わせた男について報道した。写真は日本車オーナーを襲った男。

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2012年10月11日、中国・湖北省武漢市のニュースサイト漢ネットは、陝西省西安市の反日デモで日本車所有者に重傷を負わせた男について報道した。

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9月15日、西安市で反日デモが起き、日本車を運転していた李建利(リー・ジエンリー)さんは暴徒化した参加者に襲われた。車を壊され、自らも鉄製のU字ロックで殴られ、頭がい骨骨折の重傷を負った。病院に運ばれたが、右半身がまひし、言葉も不自由になってしまった。

犯人は河南省南陽市の村から西安に出稼ぎに来ていた21歳の男。普段は建設現場で日雇いの壁塗りの仕事をしていた。小学6年生の進級前に学校をやめ、兄と一緒に建設現場で働き始めた。その後、叔父に壁塗りの技術を学び、2009年に西安に訪れ、叔父の下で働いていた。たまに2番目の姉と連絡を取っていたが、ほかの家族とは音信不通だったという。

男は事件後の9月28日に故郷に逃げ帰り、母親に「俺が人を殴ったのは国を愛しているからだ」と話していた。しかしネットで自分のやったことを確認しては恐怖におびえていたと母親は語っている。仕事の面倒をみていた叔父によると、男は仕事仲間とは疎遠で、誰かと話すことはめったになかった。いつも仕事終わりに1人でネットカフェに行っていた。叔父は彼のことを、「考えが浅く、不器用。南陽市の建設現場で2、3年働いていたが、何も習得できなかった」と話していた。

報道では、「男はかつてオーナーの車に小便をかけ、ネットですっきりしたと書いており、学校に行きたいとも書いていた。さらに自分の人生を悲惨だと時折嘆いていた。そんな彼に反日運動で過激化したデモ隊が結果的に鬱憤(うっぷん)を晴らすチャンスを与えてしまった」と報じている。男は今月2日に逮捕され、刑罰について中国メディアは最大で死刑の可能性もあると伝えている。(翻訳・編集/内山)

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