Record China 2012年10月11日(木) 11時26分
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11日午後8時(日本時間)、ノーベル文学賞の受賞者が発表される。英国の各大手ブックメーカーが村上春樹氏を最有力候補として挙げる中、中国では同じく有力候補とされる莫言氏の受賞に期待が集まっている。写真は莫言氏。
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2012年10月11日午後8時(日本時間)、ノーベル文学賞の受賞者が発表される。英国の各大手ブックメーカーが村上春樹氏を最有力候補として挙げる中、中国では同じく有力候補とされる莫言(モー・イェン)氏の受賞に期待が集まっている。中国国営局・中央電視台(CCTV)の報道。
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今回の最有力、著書が40カ国語以上に翻訳され、世界各国でベストセラーを送り出している村上氏は毎年のように受賞候補として話題となっており、世界のファンの期待も最高潮に達している。ウイリアムヒルやラドブロークスなど各ブックメーカーが村上氏に1位の倍率をつける中、莫言氏とアイルランドの作家ウィリアム・トレヴァー氏を合わせて“ビッグ3”との見方が強くなっている。
中国国内では多くの書店やオンライン書店で莫言氏の書籍が品切れ状態となっている。また、特設コーナーを設けて歴代受賞作家の著作を扱う書店も。さらに、今回の受賞発表の場では、世界でたった3局のテレビ局しか取材を許可されていないが、その中に中国の国営局・中央電視台(CCTV)が含まれていることから「莫言の受賞がかなり濃厚」と盛り上がっているようだ。
莫言氏は1955年、山東省生まれ。中国文学界の重鎮で中国作家協会副会長も務める。80年代ごろより郷土色の濃厚な作品を精力的発表しており、その郷愁を呼び起こす作風から“ルーツ探しの作家”と呼ばれている。最も有名な作品はチャン・イーモウ(張藝謀)監督が「紅いコーリャン」として映画化した「赤い高粱」。その他、「豊乳肥臀」「酒国」など。2011年、長編小説「蛙」で中国の文学賞茅盾文学賞を受賞している。
もう1人の有力候補、ウィリアム・トレヴァー氏は現代アイルランド文学における短編小説の名手であり、ホワイトブレッド賞など多数の受賞歴がある。“アイルランドのチェーホフ”とも呼ばれ、「フェリシアの旅」(1994年)などの作品で知られる。(翻訳・編集/愛玉)
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