Record China 2018年10月11日(木) 16時30分
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11日、参考消息は、進水式を終えた日本の潜水艦「おうりゅう」について、中国を15年リードしているという見方が日本国内から出ていると報じた。資料写真。
2018年10月11日、参考消息は、進水式を終えた日本の潜水艦「おうりゅう」について、「中国を15年リードしているという見方が日本国内から出ている」と報じた。
そうりゅう型潜水艦の11番艦であるおうりゅうは今月4日に三菱重工神戸造船所で進水式を行った。記事は、同潜水艦が世界で初めてリチウム電池を動力エネルギーとして採用していることから、日本のネットユーザーやメディアから「おうりゅうの技術レベルは中国の同クラス潜水艦よりも10~15年進んでいる」との評価が出ていると紹介し、「実際の状況はどうなのか」とした。
その上で「近年、リチウム電池技術が成熟し続けており、潜水艦の設計師も従来の鉛電池に代わってリチウム電池を利用しようと考え始めている。リチウム電池は鉛電池より体積が小さく、効率、容量が大きいほか、充電の時間が短いといったメリットを持つ。例えば、ドイツで開発中の216型潜水艦は、わずか2時間の充電で98時間の航続が可能だ」とリチウム電池搭載のメリットを紹介している。
一方で「強みはあるものの、リチウム電池は発火しやすい、衝突に弱いという大きな潜在的リスクも抱えている」と指摘。「おうりゅうに用いられているリチウム電池は、エチオピア航空のボーイング787型機が2013年に発火事故を起こした際に発火原因となったリチウム電池と同じ日本のメーカーが製造している。技術が改善されたのか、安全性が高まったのかは未知数だ」と論じた。
また、「技術的な面から言えば、おうりゅうにはパイオニア的な意味があるかもしれないが、『他国より10~15年リード』しているか判断するのは現時点では時期尚早だ。日本の海上自衛隊にとって、おうりゅうはテスト的な性質を持っているのは非常に明らかであり、外野としては服役から一定時間経過後に改めて評価を下しても遅くはない」とした。(翻訳・編集/川尻)
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