中国の危険な風習、農作物が道路を占領=過去に死亡事故も

The World Video    2018年10月8日(月) 8時40分

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4日、中国の郊外や農村部ではこの時期、道路を穀物が占領する風景を目にすることができる。これは昔ながらの光景なのだが、車を運転手する人からは「危険」との声も聞かれている。

2018年10月4日、中国の郊外や農村部ではこの時期、道路を穀物が占領する風景を目にすることができる。これは昔ながらの光景なのだが、車を運転手する人からは「危険」との声も聞かれている。

中国の動画サイト・梨視頻が掲載した動画は山西省忻州市静楽県で2日に撮られたもので、収穫した農作物を道路に並べる農民の姿を多く確認できる。穀物は道路を横切るように占領しており、道を通る車は対向車線にまではみ出て走行しているのがわかる。

道路を占領する行為は中国の関連法で禁止されており、道路に干し何度も車に踏まれた穀物の表面は滑りやすくなり、ハンドルを奪われ車がコントロールを失うことがある。実際、今年6月には江蘇省徐州市で、道路に敷き詰められた麦の上を走行した乗用車がコントロールを失い、対向車線を走行していた二輪車に衝突。これにより二輪車の女性が死亡した。

この事故では乗用車の運転手のほか、麦を道路に敷き詰めた人物にも罪が問われたが、こうした事故は毎年のように起きている。それでも道路を占領した穀物の天日干しが減らない理由について、メディアやネットではさまざまな声が聞かれている。

道路占領を法律違反として批判する声がある一方で、「昔は穀物を干す専用の場所があったが、今ではそうした場所は減ってきており、農民は他に干す場所がない。収穫した穀物を早く干さないと腐ってしまいそれまでの苦労が無駄になる」「農場が大きければ農機を使うこともできるが、小規模農家の場合、農機を使う環境が整っていないため、手作業で収穫して干すしかない。それに、穀物なら車に踏んでもらうことで脱穀もできる」と言った声も聞かれている。(翻訳・編集/内山)

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