Record China 2012年9月29日(土) 21時26分
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26日、中国誌・財経は中国社会科学院米国研究所の資中ユン氏のコラム「日本の知中派と中国の知日派の距離」を掲載した。日本が精緻な中国理解を深めているのに、中国の日本理解は浅薄なレベルにとどまっていると指摘している。資料写真。
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2012年9月26日、中国誌・財経は中国社会科学院米国研究所の資中●(ズー・ジョンユン、●はたけかんむりに均)氏のコラム「日本の知中派と中国の知日派の距離」を掲載した。2007年に雑誌「随筆」に掲載されたコラムの再掲。
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湖南省衝陽市耒陽県の山奥に優良な無煙炭を産出する鉱脈がある。現地の人だけが知っていて、中国のどんな地図にもその存在は記されていない。ところが1917年、父が日本を訪れた時、その炭鉱が記された地図を発見した。日本の東亜同文書院が作ったものだが、ここまで調べているのかと驚嘆したという。
一方、中国の日本理解はどうか。日中の交流は長く多くの留学生が日本で学んでいるが、理解は浅いレベルにとどまっているようだ。というのも、こと日本に関することになると中国人は感情的になってしまうし、また日本を欧米の知識を学ぶための中継地点と見なさなかったことが原因のように思う。
日本人の真摯な姿勢も違いの原因となっている。1980年代中期、私は日本を訪問し、四国のある製紙工場を訪ねた。その時、製紙の歴史に関する展示室を案内されたが、中国での紙の発明から説明が始まり、中国での進化、欧米での発展が説明され、それを取り入れた日本の話へと続いていった。過去に他国から吸収したことを素直に認めているのだ。この態度は中国人も学ぶべきものではないだろうか。
中国の姿勢を示すエピソードがある。台湾の農業博士が中国本土のある街を訪問したが、現地農業局には気象や土壌に関する資料が一切ないことに気づいて驚いたという。農業局の官僚たちは客と宴会を開き、外資を誘致することにだけ関心を持っていた。台湾では世界最先端のレベルで調査し、資料を無料で公開している。同胞たる台湾人が実務と研究の精神を持っているというのに、我々ができないのはなぜか。国民性と文化的差異では片付けられない話である。(翻訳・編集/KT)
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