香港歳時記:火花を撒き散らし荒れ狂う「舞火龍」

フライメディア    2018年10月3日(水) 19時30分

拡大

香港の中秋節。ランタンフェスティバルと同様に一大イベントとなっているのが「舞火龍(ファイヤー・ドラゴン・ダンス)」である。「舞火龍」は香港島の大坑及び薄扶林地区で行われるが、アクセスも良く大掛かりで有名なのが大坑の舞火龍だ。

(1 / 6 枚)

香港の中秋節。ランタンフェスティバルと同様に一大イベントとなっているのが「舞火龍(ファイヤー・ドラゴン・ダンス)」である。「舞火龍(ファイヤー・ドラゴン・ダンス)」は香港島の大坑及び薄扶林地区で行われるが、アクセスも良く大掛かりで有名なのが大坑の舞火龍だ。

その他の写真

「舞火龍(ファイヤードラゴンダンス)」の始まりは19世紀になる。当時は客家村だった大坑地区は、ある年大きな災害や疫病に見舞われた。その時、「来たる中秋節の晩に、3日間火の龍の舞いを踊り続けなさい」というお告げがあり、それを実行をして村は救われた。それ以来、この大坑エリアでは100年以上もの間 中秋節の舞火龍が行われ続けている。

火龍は、藁などで作られた胴体に何千本もの線香をさす事によってつくられる。その胴体は67メートル、頭部分だけでも何十キロもあるそうだ。この巨大な火龍の舞いは、大坑地区に居住している(或いは過去にした事がある)300名もの男性によって動かされる。

中秋節の1日~3日目の晩、例年20時過ぎから約2時間あまりの間、龍は線香をまとって火花を散らしながら大坑地区を駆け巡る。昔から伝えられている複雑な動きをしながら荒れ狂うように踊る様子は、生きた龍さながらだ。頭を中心に長い胴体を円形に巻いていき、龍の尻尾部分の動きも非常に激しい。

踊る人々も沿道で龍が舞う様子を見守る人々も、みな線香の煙や熱さや火花にまみれ、汗だくになり一体化していく。中秋節は大坑地区の人々にとって、長い間守り続けてきた伝統と文化が花開く時である。

この3日間は、大人だけではなく、女性や子供たちも待ち焦がれる年に一度の大イベントとなっている。蓮の花の形をしたランタンを持ち、火龍の舞いを見守る女の子たちがとても可愛らしい。この舞火龍(ファイヤー・ドラゴン・ダンス)は、中国の無形文化遺産リストにも選ばれている。(提供/フライメディア)

この記事のコメントを見る

※株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、撮影コーディネーションサービスをご提供している会社です。 本日御紹介した「香港歳時記:舞火龍」関連についてもっと知りたい方は、是非弊社のホームページをご覧頂き、お問い合わせください。

http://flymedia.co.jp/

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携