パラリンピックで大活躍の中国、でも障害者全般の生活は悲惨そのもの―独誌

Record China    2012年9月10日(月) 17時56分

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8日、ロンドンパラリンピックで中国選手団は素晴らしい成績を収めたが、中国国内で暮らす障害者たちは極めて過酷な環境のなかで生きている。写真は福建省福州市の福祉施設。

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2012年9月8日、環球時報によると、独週刊誌シュテルンは7日、ロンドンパラリンピックで大活躍を見せている中国は国の威信をかけて障害者スポーツに取り組んでいるが、国内に8500万人いるといわれている障害者の実際の生活は悲惨そのものだと報じた。

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中国選手団は04年のアテネ以降のパラリンピックにおいて、毎回各国選手団のなかで最多人数を記録している。ドイツ選手団のカール団長は「中国は巨大な権力と経済力、組織力を持っている」と語った。中国には270万人の障害者アスリートが存在し、220カ所の訓練施設がある。選手には一流の監督、コーチ、介助者、施設と時間が与えられ、金メダル獲得のために軍事訓練のような厳しい練習を行っている。

パラリンピックでメダルを獲得した中国人選手は栄誉と人々からの尊敬を手に入れる。だが、中国国内の障害者の多くは社会の底辺で生きている。彼らは人目を避けながら夢や希望とは程遠い生活をしている。中国の街中で見かける障害者の多くが物乞いだ。

「障害者を取り巻く中国の社会自体に問題がある」と指摘するのは、中国の障害者センターの責任者だ。一般の中国人は公共の場にいる障害者を「化け物を見るような目つき」で見るという。障害者は外出することさえままならないのが実情だ。中国の障害者にとってバリアフリーとは、車いすのためのスロープやエレベーター、点字などではなく、社会が彼らを正式な一員として認めることなのだ。(翻訳・編集/本郷)

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