雑技を披露する少年と貧困層が抱える社会問題の影―河南省鄭州市

2007年3月10日午後1時30分ごろ、河南省鄭州市の二七広場で、2人の子どもが体を張った雑技を披露する姿が見られた。

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彼らは、身を切るような寒さのなか上半身裸になって、ピンと張った鉄線を胸の筋力で切ったり、首に巻き付けたりと、大人顔負けの体を張った雑技を披露していた。しかし、たった9歳の小さな子どもたちの芸は、観客にとってはダイナミックというよりは痛々しく感じられたようで、多くの人々が小銭や紙幣を投げていた。

しかし、こういった少年たちの背景には、これを操る大人の存在がある。少年たちが少しでも言うことを聞かなければ、厳しい罰が待っていることは間違いない。貧困層の子どもたちが抱えるこうした問題は、中国社会にとってまだまだ根深い。（翻訳・高口康太/編集・山根新市）