日本の災害報道で疑問、なぜ「死亡」ではなく「心肺停止」なのか―中国メディア

Record China    2018年9月12日(水) 17時40分

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11日、中国の自メディア・日本通は「どうして日本メディアは、報道において『心肺停止』という言葉を常用するのか」とする記事を掲載した。写真は北海道地震。

2018年9月11日、中国の自メディア(新興メディア)・日本通は「どうして日本メディアは、報道において『心肺停止』という言葉を常用するのか」とする記事を掲載した。

記事は「日本の報道では、死傷者に関する情報でしばしば『心肺停止』という言葉が用いられる。心肺停止とは文字通り心臓の拍動と呼吸が停止した状態で、瞳孔の拡散とともに人体の死亡を判断する三つの基準とされている。しかし、自然災害などで救助された負傷者が心配停止状態で発見されても『死亡』ではなくあくまで『心肺停止』と表現される」と紹介。その理由について、「資格を持った医師による判定がなければ法律上の正式な『死亡』にならないから」とし、「『心肺停止』と『死亡』の違いは、死亡確認の手続き上の問題だ」と説明した。

また、心肺停止状態が「死亡」と表現されないもう一つの理由として、「最初のわずか5分程度ではあるが、心肺停止には人工呼吸や心臓マッサージによって死を防げる可能性がある」と指摘。「実際、災害現場で発見された負傷者の多くは効果的な救命救助が行なわれれば、生還する可能性が大きくなる。1995年の阪神淡路大震災では当時適切な処置を受けていれば死を免れた犠牲者が500人に達したそうだ」と伝えている。

記事は「日本のメディアが『心肺停止』を使うのは、人の生死について慎重かつ周到に処理するため。同時に、災害救助能力をさらに高めるためでもある」と結んだ。(翻訳・編集/川尻

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