Record China 2018年9月7日(金) 14時50分
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6日、中国新聞網は、この日発生した北海道胆振東部地震について、北海道在住の中国人による経験談を紹介した。写真は札幌。
2018年9月6日、中国新聞網は、この日発生した北海道胆振東部地震について、北海道在住の中国人による経験談を紹介した。
札幌市北区に住む陶恵栄(タオ・ホイロン)さんは、25年前に北海道で就学し、卒業後は診療所を営んでいる。陶さんによると、熟睡していた午前3時頃、突然家が強烈に揺れる感じがし、同時にスマートフォンからも地震警報が聞こえた。揺れが激しく動けなかったため、とりあえず枕で頭を覆い、落ちてくる物でけがをしないようにしたそうだ。
陶さんは「鉄筋からギシギシという音がしてきた。日本で地震はよくあることで、少しすれば収まるので最初はそんなに深刻ではないと思ったが、今回は揺れがなかなか収まらず、ただ事ではないと感じた」という。数分間は続いたという揺れの中で、家の中の家具が倒れ、食器が割れる音が聞こえたとも述べている。
その後、揺れが少し収まってから停電していることに気が付いたという陶さん。「スマホの明かりを頼りに階下にいる母親のところへ行くと、母はすでに座っていて、枕元にはガラスの入れ物が落ちていた。母には当たらなかったものの、もし当たっていたらと思うとぞっとする」と語った。
最初の揺れよりも、その次に来る地震の方が大きい場合もあるため、陶さんは家族と一緒に車を止めてある空き地へ避難。地震情報を見ながら夜が明けるのを待ったという。そして、明るくなってから家へ戻って確認すると、家の中は滅茶苦茶になっており、本棚が倒れ、ガラス食器は落ちて割れ、ピアノなどの大きなものも移動していたという。
地震発生当日は、携帯電話の電波が悪く、ネットもつながったりつながらなかったりで、「多くの友人が真っ先に安否を尋ねてきた。私も無事を伝えたが、心が温かくなった。友人がいるととても落ち着く」という陶さん。微信(WeChat)を通してほかの友人とも連絡を取り、みんな無事であることを知って安心したと述べている。
札幌市白石区に住む王妹(ワン・メイ)さんは、北海道で暮らして10年になるが、これほど大きな地震は初めてだと述べている。三角スポットに身を寄せ、明るくなってから家の中を確認すると、それほど被害は深刻ではなかったという。外に出ると、停電で信号機も消えていたが、「交通は混乱することなく、自動車も走っていたがお互いに譲り合っていた」とのことだ。
また、「店も開いていたが長い行列ができており、停電のため店員は計算機で会計をしていた。人々は辛抱強く待ち、混乱は全くなかった」と王さんは紹介。「日本の災害対応は学ぶに値する」と述べている。(翻訳・編集/山中)
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