Record China 2012年8月26日(日) 13時50分
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23日、南シナ海の領有権問題でフィリピン産バナナが輸入制限を受けていたが、中国の検疫当局は14日までに7100万ドル分の輸入を許可した。資料写真。
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2012年8月23日、フィリピン紙ビジネス・ミラーによると、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)をめぐる領有権争いなどの影響で中国から輸入制限を受けていたフィリピン産バナナに関する状況が好転し始めた。フィリピン当局によると、中国の検疫当局は8月14日までに7100万ドル分(約56億8000万円)のバナナの輸入を許可した。24日付で環球時報(電子版)が伝えた。
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フィリピンのバナナを中国が輸入制限している主な原因は、フィリピン産の果物から輸入植物検疫措置の対象となる病害虫(検疫有害動植物)が発見されたため、中国当局が今年5月以降、フィリピン産果物に対する検疫を強化したことにある。しかし、背景には両国のスカボロー礁をめぐる確執があるとみられていた。バナナはフィリピンの5大輸出農産物の1つで、輸出量の大半が中国向けだったため、輸出の停滞はフィリピンにとって大きな痛手となっていた。
フィリピン農業省の下部組織・作物産業局は23日、中国の検疫当局が14日までにコンテナ1万7787箱分、7100万ドル相当のフィリピン産バナナの輸入を許可したと発表。同局のClarito Barron局長は「中国がフィリピン産バナナに対する輸入制限を緩和し始めたと認識している。検疫は現在も続けられているが、制限は緩和されている」と語った。
中国の輸入制限が始まってから、フィリピン当局は新たな輸出先の確保に尽力、米国への輸出見通しもついた。しかし、フィリピンの政府関係者は「米国市場へ参入できたとしても高い代価を支払う必要があり、市場で競争力を持つことはできないだろう」「中国市場は無視できない」と話しており、中国向け輸出の重要性を指摘している。(翻訳・編集/HA)
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