日本の専門家、「中国とアフリカとの協力事業」について語る―中国メディア

人民網日本語版    2018年9月4日(火) 5時10分

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中国アフリカ協力フォーラム北京サミットが9月3日から4日にかけて開催される。

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中国アフリカ協力フォーラム北京サミットが9月3日から4日にかけて開催される。中国とアフリカの首脳が北京に集い、「協力・ウィンウィン、手を携えてより緊密な中国アフリカ運命共同体を構築」とのテーマをめぐり、共に友情を語り、協力を話し合い、未来を語る。同フォーラムの開催に先立ち、人民網の日本駐在記者は、日本の著名な経済学者で国際貿易投資研究所の研究主幹を務める江原規由氏、これまで訪中を重ねながら長期にわたり日中友好交流に尽力しきた元内閣官房副長官、元外務副大臣の浅野勝人氏を取材した。江原氏、浅野氏は中国とアフリカとの協力事業についての見方を示した。人民網が伝えた。

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人民網:これまでの中国とアフリカとの協力事業についてどのようにお考えでしょうか?

浅野:近年、中国のアフリカに対する経済・金融援助は、世界最大規模の大型支援となっています。協力事業としてはインフラ整備のための投資が中心なので、それがアフリカ諸国の国造りの基礎固めとなり、各国の経済成長を促す上で大きな役割を果たしてきました。

江原:近年、南アフリカ共和国でBRICS会議が開かれ、習近平国家主席によるアフリカ4カ国訪問も行われており、中国はアフリカに対して積極的に協力事業を展開していることが見受けられます。

人民網:「一帯一路」建設により、アフリカの国家・国民にどのような恩恵がもたらされるでしょうか?

浅野:「陸の新シルクロード経済圏構想」においてはすでに、中国主要都市とヨーロッパを繋ぐ鉄道網と高速道路による豊富な物流が、中央アジアやアラブ諸国の貧困層の底上げに役立っています。また、アフリカ諸国は、「海の新シルクロード経済圏構想」による恩恵を期待しています。陸に比べて海は遅れていると見受けられますが、速度を上げて拡充させ、通商・貿易の円滑化・拡大を実現して、貧しいアフリカ大陸の民生向上に尽くすのが大国・中国の責任であるといえるでしょう。

江原:アフリカにとって中国は第一の経済パートナーであり、ここ数年、中国によるアフリカからの輸入の伸び率が大きくなっています。中国はアフリカとの協力事業において、経済協力区を作っており、そこを輸出拠点とすることで雇用を生み出し、国民の所得を増やすことにつなげています。

人民網:中国とアフリカとの協力事業の中で、日系企業にはどのようなチャンスがあるでしょうか?

浅野:日本はビジネスチャンスを求める前に、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に加盟することが先決だといえます。

江原:まだそのチャンスはごくわずかです。しかし、日本はアフリカ開発会議(TICAD)を1993年から開催しており、アフリカとの協力事業のためのプログラムがあります。中国と同じような協力事業を行っているので、今後、日本と中国の企業がアフリカで共に第三国協力をやっていくという可能性が高いと考えられます。

人民網:中国とアフリカとの協力事業の将来的な展開についてどのようにお考えでしょうか?

浅野:今回の北京サミットでは、個別課題を協議するという「分科会」が数多く設けられるということです。ソフト面に及ぶきめの細かいテーマが協議され、大きな成果が得られることが期待されます。

江原:中国の「アリババ創業者基金」が若者の起業家育成を行っており、人材育成が重要視されてきています。このような事業はまだ多くありませんが、今後携わる企業がさらに増え、アフリカのさらなる経済成長を促す役割を果たしていくことが期待されます。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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