中国人が世界中に、アウトバウンド観光消費世界一を維持―国連報告

人民網日本語版    2018年8月29日(水) 1時50分

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中国人観光客は17年に海外旅行で2577億ドル(約28兆3470億円)を支出し、前年に続いて世界一になったという。写真は日本の観光地。

国際連合の専門機関・世界観光機関(UNWTO)が27日に発表した報告書「ツーリズム・ハイライト(2018)」によると、中国人観光客は17年に海外旅行で2577億ドル(約28兆3470億円)を支出し、前年に続いて世界一になったという。中国新聞社が国連ウェブサイトの情報として伝えた。

関連の統計によると、17年の国際観光収入は1兆3400億ドルで前年比約940億ドル増加し、うち中国人観光客による収入が5分の1に迫った。17年の国際観光客数はのべ13億2300万人で同約8400万人増加し、増加率は7%となり、10年以降で最大の増加率だった。17年の国際観光収入が同5%増加して1兆3400億ドルに達したほか、国際観光における住民以外の国際旅客列車利用により2400億ドルの収入がもたらされたため、観光産業の輸出額は1兆5800億ドルとなり、1日当たり40億ドルに相当し、世界の輸出総額の7%を占めた。

同報告書は、「世界最大の観光市場と目的地ということでは、フランスが1位で、スペインが2位に躍進し、米国が3位、中国が4位だった。17年には欧州とアフリカのインバウンド観光客数の増加率がトップクラスで、欧州が8%、アフリカが9%だった。観光収入では、米国が2107億ドルで他国を大きく引き離し、2位スペインの680億ドルをはるかに上回った。アジア各国・地域の中からタイ、マカオ、日本が観光収入のベスト10入りを果たした」と伝えた。

同報告書によると、17年には世界各地で観光へのニーズが上昇を続け、世界観光産業の成長を後押しした。ロシアやブラジルなどの新興エコノミーを含むほぼすべての観光資源市場でアウトバウンド観光ニーズが強い上昇傾向を示し、多くの旅行先の国に利益をもたらした。既存のデータによると、18年1-4月には、国際観光客到着数は同6%増加し、国際観光産業は前年の好調さを維持した。

UNWTOは国連の専門機関であり、観光産業を経済成長、包括的発展、環境の持続可能な発展の原動力とすることを提唱するとともに、世界規模で知識産業と観光産業を推進する政策のために指導と支援を提供する。加盟国は157カ国、加盟地域は6地域、民間企業、教育機関、旅行業協会、地方自治体の観光局などの賛助加盟員が400団体を数える。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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