尖閣へ向かった香港の抗議船にもの申す、「民間の活動は国家間の大局に逆効果」―香港メディア

Record China    2012年8月15日(水) 18時7分

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15日、尖閣諸島の領有権を主張する香港の抗議船が、午後にも尖閣諸島に到着する。香港の衛星局・フェニックステレビの時事評論員アンソニー・ユン氏はこれを受けて、「民間レベルでの活動は国家間の大局にとっては何ら影響力がない」と論じている。写真はアンソニー・ユン氏。

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2012年8月15日、尖閣諸島の領有権を主張する香港の抗議船が、午後にも尖閣諸島に到着する。本来、中国・台湾・香港の民間団体によって行われる予定だった抗議活動は、中台の抗議船がそれぞれ現地当局の圧力によって出航と参加を断念している。香港の衛星局・フェニックステレビの時事評論員アンソニー・ユン(阮次山)氏はこれを受けて、「民間レベルでの活動は国家間の大局にとっては何ら影響力がない」と論じている。北米華字ニュースサイト・DWnews(多維新聞)の報道。

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「この程度の問題が日中の軍事衝突に発展する時代ではない」。ユン氏はそう断言した。軍事面で争ってもまったく勝ち目がないことを日本側はよく理解している。1972年、沖縄が本土復帰した際、米国務省はその中に「尖閣諸島は含まれていない」と明言しているし、日米安保条約の範囲外であるこの尖閣問題について、米国の後ろ盾がないことは明白である。ここで民間の活動団体が挑発を行っても、国家間の大局を損なうだけだ。中国側には、具体的な方策がある。そしてそれを徐々に実行に移しているとユン氏は見ている。この時機に民間団体が行う活動は、むしろ逆効果になりかねない。

今回、尖閣に向かった民間団体は軍部に護衛航行を求めるべきではなかった。東シナ海の領海問題が現在のような状況にある以上、こうした民間の活動はなおさら、事前に政府との交渉を経て行われるべきであった。 (翻訳・編集/愛玉)

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