人類滅亡の日に備え“ノアの方舟”を製作、試運転の結果は…?―浙江省義烏市

Record China    2012年8月11日(土) 6時25分

拡大

6日、中国・浙江省義烏市で、ある実業家が私財を投じて“ノアの方舟”を製作したことが話題になっている。

(1 / 16 枚)

2012年8月6日、中国・浙江省義烏市で、ある実業家が私財を投じて“ノアの方舟”を製作したことが話題になっている。チャイナフォトプレスの報道。

その他の写真

義烏市在住の実業家・楊宗福(ヤン・ゾンフー)さんは、古代マヤ人が唱えた人類滅亡説をモチーフにしたハリウッド映画「2012」を見て、“世界末日”に自力で備えようと思い立った。こうして完成したのが、製作費150万元(約1860万円)を投じた避難カプセル。直径4メートル、重量6トンのオレンジの球体をしたノアの方舟である。積載重量33トン、乗員は3人を想定している。船体には「中国のノアの方舟」「防災・救命専用」と書かれていた。

船内は最低限の生活設備がそろっており、高温や放射能にも耐え、高度なバランシング機能を持っている。1700℃の高温でも、船内の室温は30分間は正常範囲を保つ。外部環境が放射能汚染などできわめて危険な場合でも、備蓄した酸素で2週間は外気を断つことが可能。外殻は減震機能を備えているうえ、船体はジャイロスコープの原理により、回転しても転落してもバランスを保ち、中に乗った乗員が振り回されることはない。中心にあるブースは外部の衝撃から乗員を守るシェルター。3人が横になれる直径2.6メートルのスペースだ。1年間の食物と水を備蓄するストレージルームも備えている。

さて、どんな災害が訪れようと、戦争が起ころうと、ここへ避難すれば何も怖くないはずの方舟。6日、この持ち主である楊さん自身が試運転の乗組員となった。絶壁の上に設置された方舟に乗ると、方舟を支えていたクレーンが解かれ、方舟は絶壁を転がり落ち、大きな水しぶきをあげてふもとの湖に落ちた。再び浮き上がってきた船体を見ると…落下の衝撃でひしゃげてしまっていた。

試運転を見守っていた誰もが凍りつき、中に乗っている楊さんの無事を案じた。しばらくすると、自力で船外に出てきた楊さんが、見物客に手を振って無事を示した。唇の端がわずかに切れていたが、安全ベルトの使い方を誤ったうえ、ヘルメットを逆さまにかぶってしまい、少々負傷したとのこと。人類滅亡のその日には、彼の命は守られるのだろうか?(翻訳・編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携