猛威を振るう台風“海葵”、4人が死亡し浙江省は被害総額1240億円―中国

Record China    2012年8月9日(木) 10時47分

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8日、中国の上海市、浙江省、江蘇省、安徽省などの地域では台風11号(中国名=海葵)の影響で、豪雨に見舞われていた。台風は各地で猛威を振るっており、8日までに上海で2人、江蘇省と安徽省でそれぞれ1人の死亡が確認されている。写真は上海市。

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2012年8月8日、中国の上海市、浙江省、江蘇省、安徽省などの地域では台風11号(中国名=海葵)の影響で、豪雨に見舞われていた。新華社通信が伝えた。

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台風11号は7日午後8時ごろ(現地時間=以下同)から8日の午後1時ごろにかけ上海市で猛威を振るい、同市は8日に台風の警戒を最高レベルにまで引き上げた。影響は交通にも及び、上海市の地下鉄や高速鉄道リニアモーターカーなどで運行停止が発生した。上海の地下鉄とリニアモーターカーは、運転開始以来初めて台風により運行停止になったという。また、8日までに37万人が避難し、死者2人が確認されている。

さらに、8日未明には浙江省に台風11号が上陸し、同省寧波市の平均降雨量は168mmに達した。同市沿海部では1.4〜2.2mほど増水した場所もあり、歴史的な潮位を記録したとのこと。同省では約403万1900人が被災し、157万5900人あまりが避難した。また、4452棟の家屋が倒壊し、3万7680社の企業が営業を停止。被害総額は100億元(約1239億円)に上るという。

そして台風11号は8日午後に江蘇省南部を直撃し、同省ではすでに海や湖など、水上で作業していた1万8557隻の船を帰港させ、約18万500人を避難させた。また、8日までに60棟の家屋倒壊と、9420本の樹木が倒れ、5200カ所の壁が崩壊し、冠水は38カ所確認されている。さらに、倒れた木により1人が死亡している。

このほか、台風11号は8日午後11時ごろに安徽省東南部を襲い、勢力を弱めながら、西北方向に進んでいるという。安徽省の一部の地域では最大風速が32.7〜36.9m/sという強い風雨に見舞われ、1人の死亡が確認されている。(翻訳・編集/内山)

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