逃亡18年の容疑者を逮捕、正確に捕える顔画像ビッグデータ―中国

人民網日本語版    2018年8月17日(金) 16時10分

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乗車券売り場に入ったその男は購入前に逮捕された。ある白髪の男は先ごろ貴州省貴陽市金陽バス駅でバスに乗ろうとしていた。資料写真。

乗車券売り場に入ったその男は購入前に逮捕された。ある白髪の男は先ごろ貴州省貴陽市金陽バス駅でバスに乗ろうとしていた。駅の監視カメラが男の顔を撮影すると、貴陽市公安局の「顔画像ビッグデータ」システムが直ちに「逃走中の容疑者が駅構内に進入」という警報を出した。駅の巡回に当たっていた楊超(ヤン・チャオ)巡査は逮捕の指示を受け、1分後には男を取り押さえ、その場で身元の確認が行われた。人民日報が伝えた。

逮捕された男は全国指名手配中の容疑者で、18年前に浙江省で起きた殺人事件の容疑がかかっていた。楊巡査は「年月がこれだけたっていたので、男の顔は当時の指名手配の写真とはまるで別人のようで、人の目ではほとんど分からないほどだった。しかし顔画像ビッグデータシステムの目を逃れることはできない。このシステムのサポートのおかげで、金陽バス駅では今年、18人の逃走中の容疑者が捕まっている」と説明した。

貴陽市公安局指揮センター110通報サービスステーションの徐燕(シュー・イエン)主任は、「システムは主に監視カメラなどにより、動的環境における目標人物の顔情報を捕捉・識別する。逃亡犯の年齢と顔に大きな変化が生じ、さらには身分を完全に偽っていたとしても、正確に識別できる。貴陽市公安局が解決した事件のうち、現在は8割以上が顔画像ビッグデータシステムの力を借りている」と話した。

徐主任によると、同システムは事件解決の神器であり、社会サービスや社会管理の分野にも役立てることができるという。貴陽公安は現在、各団地内で「スマート入口警備」システムを使用している。団地に出入りするすべての人の基本情報をリアルタイムで把握し、さらには孤独で生活が困難な高齢者などに管理サービスを提供できる。徐主任は、「一定時間内に同システムを通過しなければ、コミュニティの所轄の警察官がシステムの自動通報を受け、自宅を訪問し何か起きていないか調べる」としている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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