世界で16億人が太り気味、肥満国第1位はナウル、中国は148位―WHO肥満調査

2007年3月7日。WHO（世界保健機関）が2月に発表した国別肥満調査リポートによると、世界の人口65億人のうち16億人が体重オーバーあるいは肥満であるとの調査結果が出た。もっとも肥満率の高かった国は意外にも先進国ではなく、太平洋に浮かぶ人口わずか1万3千人、面積24平方キロメートルの島国、ナウル共和国。

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中国は148位。発展途上国が経済成長する際に経験する「栄養の変化」段階にあり、栄養不良から脱却し、いよいよ肥満との戦いが始まりつつあるといったところだ。インドも同様の傾向にある。肥満人口の割合は、中国が29.8％、インドが16％といずれも低めだが、都市化と中産階級層の拡大に伴い、肥満と潜在的合併症が恐るべきスピードで都市部住民に広がっている。農村部に比べて裕福で、大量の食品を買い、肥満になりやすいためだ。WHOの調査では、中国の肥満人口は1992年以降3倍に増えている。