人民網日本語版 2018年8月10日(金) 22時0分
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北京から高速鉄道で直接香港に行くことが、来月には可能になりそうだ。その際には、北京から高速鉄道でおよそ9時間で香港に到着できる見込みだという。
北京から高速鉄道で直接香港に行くことが、来月には可能になりそうだ。その際には、北京から高速鉄道でおよそ9時間で香港に到着できる見込みだという。北京晩報が伝えた。
〇広深港高速鉄道香港区間が9月に開通の見通し
計画によると、広州と深セン、香港を結ぶ「広深港高速鉄道」香港区間が9月に開通する見込みで、その試運転が大詰めに入っている。現在、香港MTR(港鉄)西九龍駅の準備作業はほぼ完了している。
香港MTRはすでに、運行スケジュールから乗車券購入・受取り、駅内外の連結、出入境、乗車などさまざまな部門での準備作業を終えている。この準備作業には、運行スケジュールを案内する専用ウェブサイトと携帯アプリの開通、さまざまな販売ルートの開通、駅内外の乗客サービス・施設の完備なども含まれる。
〇高速鉄道に乗って北京から約9時間で香港に到着
現在運行されている北京発・香港紅磡駅行きのZ97号車では、その所要時間が24時間以上となっている。だが、高速鉄道が開通すると、北京から香港までの直通の高速鉄道列車であれば、両都市間の所要時間は9時間前後にまで短縮される。しかし現時点では直通列車の具体的な乗車券代金や運行ダイヤは、まだ発表されていない。
当然ながら北京から香港を目指す人々は北京西駅を出発して広州南駅に向かう高速鉄道列車に乗車し、広州南駅で乗り換えて香港西九龍駅に行くというルートを選択することもできる。現在、北京西駅と広州南駅を結ぶ高速鉄道列車は、1日5本運行されており、最速のG79号車の場合、全行程の所要時間は8時間1分、二等席の乗車券価格は862元(約1万4千円)。広深港高速鉄道高速区間が開通すると、広州南駅-香港西九龍駅間の乗車券価格は260香港ドル(約3700円)、所要時間は48分。この計算に基づくと、北京-香港間の高速鉄道乗車券価格は、1千元(約1万6千円)を上回ると予想される。
〇「一地両検」制度で出入境手続きは香港到着後に
西九龍駅は、香港側と中国大陸部側の出入境審査を1カ所で行う「一地両検」制度を導入している。つまり、乗客は、出入境手続きを西九龍駅の1カ所だけで済ますことができる。乗客は、乗車前に乗車券の実名照合、手荷物安全検査、香港出境・大陸部入境手続きなどの各プロセスを終えることができる。西九龍駅は、占有面積40万平方メートルを擁し、駅構内には約1500個の標識が設置され、乗客が駅内外の各種施設を探し、利用するための便宜が図られている。また、約170台の情報掲示板が配備されており、乗客は、乗車券業務や列車業務に関する情報をリアルタイムに得ることができる。旅客サービス、空港関連情報、手荷物依託サービス以外にも、無料WiFiサービス、充電スポット、授乳室、各種商店・レストランなどの行き届いた施設・設備が用意されている。
〇大陸部17都市を繋ぐ広深港高速鉄道
広深港高速鉄道香港区間は、香港西九龍駅からスタートし、その全長は26キロメートル。同区間の開通初期には、1日127往復の列車が運行される予定で、このうち短距離列車は114往復、長距離列車は13往復。中距離・短距離旅客に対しては、航空機以外のスピーディで確かな移動手段を提供することになるとみられている。
広深港高速鉄道香港区間が開通すると、香港および大陸部17都市が高速鉄道列車によって結ばれることになる。このうち、深センまたは広州から出発する旅客は、香港MTRが運行する「動感号」に乗車することができる。快適設計の「動感号」は、各座席の背もたれが自由に調節可能。車内には車椅子専用スペースとバリアフリートイレも配置されている。施設面では、無料WiFiサービスや充電スポットのほか、セルフ温水サービス設備も整っている。香港MTRによると、広深港高速鉄道香港区間の最短運行間隔は3分という。開通後1年目は、1日あたり延べ約10万9200人の乗客が、高速鉄道を利用して香港と大陸部を行き来すると見込まれている。このうち延べ約2万3100人は、高速鉄道で虎門駅と広州南に向かうビジネスマンと、乗り継いで珠江デルタ地域や他の大陸部主要都市に向かう旅客になるとみられている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年8月10日
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