豪雨の犠牲者数はいつ判明する?市当局「SARSの教訓をくみ取る、隠ぺいはしない」―北京市

Record China    2012年7月25日(水) 13時55分

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24日、中国で北京市政府新聞弁公室が会見を開き、同市が見舞われた記録的な豪雨の犠牲者数について、「SARSの教訓をくみ取り、死傷者数については決して隠ぺいは行わない」と宣言した。写真は豪雨の被災地。

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2012年7月24日、中国で北京市政府新聞弁公室が会見を開き、同市が見舞われた記録的な豪雨の犠牲者数について、「SARSの教訓をくみ取り、死傷者数については決して隠ぺいは行わない」と宣言した。上海地方紙・新民晩報(電子版)の報道。

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北京市で今月21日に発生した記録的な豪雨の被害が拡大している。同市全域で冠水が確認され、高速道路が一部封鎖されているほか、同市南西部の房山区では1万棟以上の家屋が浸水する被害が報告されている。当局は翌22日時点で豪雨による死者37人、行方不明者7人と発表しているが、その後、新たな情報を公表していない。市民の間では「犠牲者がこんなに少ないはずがない」との声が高まっている。これについて、関連当局では「遺体の身元確認に時間がかかっているため。事実隠ぺいの意図はない」としている。

中国では2002年から2003年にかけて、新型肺炎と呼ばれたSARS(重症急性呼吸器症候群)の感染が広がった際、政府が死者数などを隠ぺいし、初期の情報公開を控えたために被害が拡大して国際社会からも非難された。こうした事態を繰り返さないためにも当局は「SARSの教訓を生かし、まもなく正確な被害者数を公開する」としているのだが、その一方で「北京市は広大で、対応が困難」との発言も行っており、一部市民からは反感が高まっている。また、「天気予報は正確(豪雨の予報も行っていた)。にもかかわらず市内では一部、コンサートやスポーツ競技などが強行された。北京市民にとって豪雨による災害は小説の中だけのもので、防災意識が極めて低い」としている。(翻訳・編集/愛玉)

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