ラオックス北京1号店がオープン、秋葉原文化を提供―中国

Record China    2012年7月24日(火) 23時5分

拡大

24日、ラオックス北京1号店がこのほどオープン。日本の小売業の流行を取り入れたデザインを採用した。

(1 / 8 枚)

2012年7月24日、人民網日本語版によると、1930年に創業された日本の老舗家電百貨店・ラオックスは20日、北京1号店を開店した。南三環中路劉家窯橋東に位置する店舗には多くの日本の家庭用品が並び、伝統的な家電売り場と異なる製品が全体の半数に達する。また、一部の日本製の輸入製品は日本現地を下回る価格で提供されている。ラオックス北京1号店の王燕(ワン・イエン)店長は、「一般的な家電売り場と異なり、ラオックスはより個性的で質の高いショッピングを提供する」と述べた。北京晨報が伝えた。

その他の写真

◆北京で秋葉原文化を体験

等身大のドラえもん、彩り豊かな日本の文房具と化粧品―ラオックスは消費者に「和風」テイストを提供する。

日本の老舗家電百貨店のラオックスは、日本最大の電気街と称される秋葉原で創業され、現地で高い知名度と評判を誇る。ラオックスは主に、家電、アニメ・ゲーム、プラモデル、楽器などを取り扱い、秋葉原文化の提唱者とされている。蘇寧電器は2年間の3回に渡る出資によりラオックスの親会社となり、「楽購仕」(ラオックス)として中国に進出させた。

ラオックス北京1号店は、日本の小売業の流行を取り入れたデザインを採用した。一般的なデパートや家電売り場と異なり、同店舗にはメーカーにより区別されたカウンターがなく、商品が各エリアに並べられている。消費者に分かりやすくするため、各フロアは製品と一致した色調を持つ。1階はブルーを基調としており、主に時計、通信機器、デジカメ・ビデオのコーナーを設置し、北京1号店に初めて取り入れられたアウトドア用品および金製品が並べられている。2階はパープルによるおしゃれな色調で、パソコン、テレビ、オーディオ機器、楽器が販売されている。オレンジを基調とする3階では、主に家庭用品、コスメ、日本製のアニメ・玩具が販売されている。グリーンを基調とする4階では、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、キッチン家電が販売されている。日本製・ドイツ製の輸入家電を集め、中・高所得者のニーズを満たしている。

さらに、ショッピングの全過程において「感謝式サービス」を提供する。日本式のサービスを体験してもらうため、全スタッフを対象に1200時間の研修を実施した。前傾15度のお辞儀、客室乗務員のマナーなど、マニュアル化されたサービスを提案した。

◆日本より安い日本製品

日本製の輸入家電や日本の家庭用品の他に、アニメ、時計、楽器、アウトドア用品、コスメなどを取り扱っている。時計売り場にはカシオ、セイコー、オリエントによる日本3大時計ブランドが集結した。コスメコーナーでは、SANAの豆乳イソフラボン含有の美容液、PDC、フリープラス、オレンジを配合したハンドクリームなど、若いOLの間で知名度が高い商品・ブランドが取り揃えられた。さらに、ハローキティ、ドラえもん、リラックマのコーナーを設置し、携帯ストラップ、文房具、美容品、アクセサリーなどを幅広くカバーしている。

ラオックス(北京)の侯恩龍(ホウ・エンロン)総経理は、「本店は20万点以上の商品を並べており、伝統的な家電店の4−6倍に達する。このうち輸入商品が約3割を占める。当店は会員制を採用し、手を変えたさまざまな価格戦を放棄し、実際の購入価格のみを表記する。ポイントは現金として使用することが可能で、顧客のショッピングの質を高める」と語った。

ラオックス(中国)の田睿(ティエン・ルイ)総経理は、「ラオックスは蘇寧電器が買収した日本ブランドで、蘇寧電器という強大なプラットフォームに支えられると同時に、日本の成熟した特色ある商品供給チェーンを持つ。そのため店内で販売されている商品は、価格面で優勢を占める。一部の輸入製品の価格は、日本の家電店を下回る」と述べた。

ラオックスの中国1号店は昨年南京でオープンし、オープン初日から3日間の売り上げが3500万元(約4億2000万円)に達した。中国2号店は今年5月に上海でオープンし、好調な業績をキープしている。ラオックスの毎月の売り上げは蘇寧電器を少なくとも50%上回ると予想される。

ラオックスは年内に北京で5店舗をオープンさせる予定で、2号店は四季青橋付近に設立される。通州地区では土地を自ら購入し店舗を建設することにより、面積が最大の店舗をオープンさせる。蘇寧電器はダブルブランド戦略を強化しており、ラオックスの店舗を今年中に全国で18店舗以上開店する予定だ。(編集/TF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携