隋・唐時代の食糧庫、黎陽倉を発掘調査=8万人分の食糧を貯蔵―河南省浚県

Record China    2012年7月24日(火) 11時23分

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17日、半年にわたる発掘作業を経て、河南省浚県にある隋・唐時代の国家食糧庫である黎陽倉の全容が明らかになってきた。

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2012年7月17日、河南省文物局によると、半年にわたる発掘作業を経て、河南省浚県にある隋・唐時代の国家食糧庫である黎陽倉の全容が明らかになってきた。84カ所の倉には成人8万人の一年分の食糧に相当する1500万kgを超える食糧を貯蔵することができたという。新華網が伝えた。

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黎陽倉は今から1400年あまり昔、隋代に作られた。隋・唐時代の食料備蓄庫で、遺跡が長年にわたり考古学、史学界の注目を集めてきた。

2011年末、河南省文物考古研究所と浚県文物旅游局が、文献に基づいて浚県の大●(ダイヒ)山(●=にんべんに丕)北部の約10万平方メートルの地域を共同で調査したところ、城壁、堀、貯蔵庫、大型の建築物、道路、墳墓、灰坑などの遺跡を発見し、黎陽倉遺跡の大まかな位置が判明した。

2011年12月、国家文物局の批准を受けて河南省文物考古研究所は黎陽倉遺跡の発掘を正式に開始、現在までに25の調査区、4本の発掘溝を調査し、総面積は2200平方メートルを超えた。これにより、黎陽倉の貯蔵庫、排水溝、運河、付属施設の分布状況が明らかになった。出土した陶器、磁器の破片は1万点を超えている。建築に使用された瓦が90%以上を占めており、「官」の文字がある瓦が200点以上見つかっている。

 

専門家によると、黎陽倉の貯蔵庫群は正方形に近い形で分布し、東西約260m、南北約280m、総面積は約7万8800平方メートルに達している。食料貯蔵庫の容積を計算したところ、総貯蔵量は1500万kgを超え、これは8万人の成人が一年間に食べる量に相当する。出土した陶磁器と地層の関係を分析したところ、黎陽倉は約600年にわたって使用されていたという。(翻訳・編集/長河)

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