Record China 2018年8月6日(月) 12時10分
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米国のスーパー高速鉄道「ハイパーループ」を建設する契約が中国貴州省銅仁市で結ばれた。しかし、疑問や懸念の声が噴出している。
2018年8月5日、香港経済日報によると、米国のハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズがこのほど、中国貴州省銅仁市との間で全長10キロのスーパー高速鉄道「ハイパーループ」を建設する契約を結んだ。
ハイパーループとは、減圧したチューブの中を浮上した車両が超高速で進むという新たな高速輸送システムで、従来のレールの上を電力によって走行するシステムとはまったく異なる。
10キロと短い距離なのは試験的な導入だからだとみられるが、この契約が発表されると中国のネット上では「中国は『高速鉄道大国』と呼ばれるようになりつつあるのに?」「なぜ米国から導入する必要があるのか」といった疑問の声が噴出したという。
また、中国科学技術部傘下の科技日報もこの導入を評価していない。「夢の新交通システムと呼ばれた『巴鉄(空中バス)』と同じような詐欺で終わるのではないか」との懸念も出ているという。
業界の専門家からも、ハイパーループは技術的にまだ完成されておらず、速度や輸送量などの性能、安全性、既存の高速鉄道との共存といった面からも導入は現実的ではないとの見方が出ているという。(翻訳・編集/岡田)
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