中国が南沙諸島での実効支配を強化、5月にはレーダー施設も完成―フィリピン紙

Record China    2012年7月19日(木) 19時4分

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17日、フィリピン紙は「西フィリピン海(南シナ海のフィリピン名)のフィリピン領海内で中国が軍事施設の建設を進めている」と報じた。写真は16日、「三沙市人民代表大会」の設置が話し合われた海南省人民代表大会常務委員会。

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2012年7月17日、フィリピン紙フィリピン・デイリー・インクワイアラーは「西フィリピン海(南シナ海のフィリピン名)のフィリピン領海内で中国が軍事施設の建設を進めている」と報じた。19日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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フィリピン・パラワン州の防衛当局者によると、中国が南沙(スプラトリー)諸島の渚碧礁(スービ礁)と美済礁(ミスチーフ礁)で軍事施設を増強していることが分かった。フィリピンはいずれも同国の排他的経済水域(EEZ)に属すると主張している。

美済礁での建設工事はすでに完了し、中国は現在、渚碧礁での工事を急ピッチで進めている。これを受け、フィリピン軍当局の報道官は16日、「中国がスービ礁で軍事施設の建設を進めていることは知っている。5月には4階建ての建物が完成し、最上部にドーム型のレーダーが取り付けられた」と述べた。

渚碧礁は、フィリピンが実効支配する同諸島で2番目に大きいバグアサ島(中国名・中業島)から、「晴れの日にはよく見える」と地元自治体であるカラヤン町のビトオノン町長は話す。レーダー施設の建設についても、「スービ礁で少し前に4階建ての建物を囲んでいた足場が取り払われたのが見えた」と証言している。

南沙諸島をめぐっては、中国やフィリピンなど6カ国・地域が領有権を争っているが、渚碧礁と美済礁は中国が実効支配している。中国政府は先月21日、同諸島など3諸島に新たな地方自治体・海南省三沙市を設立することを表明、15日には近年最大規模の漁船団が同海域に到着し、関係諸国の反発を招いている。(翻訳・編集/NN)

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