2012年7月5日、シンガポール英字紙ストレーツ・タイムズは、中国の幽霊船団が国際海運業界に新たな打撃をもたらすと報じた。

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中国の沿岸貨物船団が今、国際海運に進出する動きを見せている。中国の沿岸貨物船団が飛躍的にその規模を拡大させたのは石炭の輸送だった。2006年から2011年の5年間で88％もの増加を見せている。ところが2012年1〜4月期の輸送量は前年同期比マイナス3％。仕事を失った沿岸貨物船団は海外での仕事獲得を目指している。

中国の沿岸貨物船団は約1500〜2000隻と推定されている。2万トン以下の船舶については登記されていない、いわば幽霊貨物船だ。船団の3分の2は船齢20年を超えているが、残る3分の1は大型の新型船が占めている。世界経済の低迷により船舶会社が破綻したり船が差し押さえられることが増えたが、そうした船舶が中国に流入しているのだ。

新型船は燃費もよく、国際海運業界にとっての脅威となりうる存在だ。世界経済の低迷によって打撃を受けている業界にとって、中国の幽霊船団は新たな脅威となろう。（翻訳・編集/KT）