中国本土の妊婦2000人の越境出産を拒否、2012年上半期で前年総数を超える―香港

Record China    2012年7月7日(土) 5時22分

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4日、香港特別行政区政府保安局の黎棟国局長は会議で、中国本土から来る駆け込み出産目的の妊婦について言及した。黎局長によると、今年の上半期だけで既に、2000人を超える中国本土から来た妊婦の越境を拒否した。写真は浙江省にある産婦人科。

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2012年7月4日、香港特別行政区政府保安局の黎棟国(ライ・トンクォック)局長は会議で、中国本土から来る駆け込み出産目的の妊婦について言及した。新華社通信が伝えた。

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黎局長によると、今年の上半期だけで既に、2000人を超える中国本土から来た妊婦の越境を拒否した。この2000人はいずれも香港での出産予約が確認できる書類を持っていなかった。この数字は前年1年通しての数よりも多く、香港当局の強い姿勢がうかがえる。

香港当局がこうした対策を打ち出す背景には、ここ数年、香港の高水準な医療や教育を子供に受けさせるため、中国本土の妊婦が香港で出産するケースが増えていることが関係している。中でも出産間際に香港へ行き、そのまま香港で出産するという駆け込み出産が急増しており、これは病院の負担ともなっているため、問題視されている。

香港当局はこれまでに香港へ入る中国本土の妊婦の制限を実施し、病院側も出産費用の引き上げを行った。さらに4月末には香港の食物・衛生局は夫婦のいずれも香港籍を持たない妊婦の越境出産を2013年から全面的に受け入れ停止すると発表した。

このほか、黎局長の発表によると、2011年10月から2012年5月までの期間、香港当局は事前に申請した期間より長く滞在していた、中国本土の妊婦300人を本土へ送還した。これらの対策により、2011年の9月から12月までの期間、毎月150件あった中国本土女性の出産が、2012年の6月では47件にまで減少したという。(翻訳・編集/内山)

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