琥珀からヘビ類の標本発見、9900万年前の未知の種―中国メディア

人民網日本語版    2018年7月20日(金) 19時20分

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中国地質大学の科学研究者は初めて琥珀の中からヘビ類の標本を発見し、9900万年前の未知の種を示した。

中国地質大学(北京)の●立達氏ら(シン・リーダー、●は刑のへんにおおざと)科学研究者は初めて琥珀の中からヘビ類の標本を発見し、9900万年前の未知の種を示した。同研究論文は世界トップの学術誌「サイエンス」の姉妹誌「Science Advances」に掲載された。科技日報が伝えた。

今回の研究標本は有名な琥珀の産地、ミャンマー北部のカチン州フーコン渓谷から得られた。現地の琥珀は今から約9900万年前のものだ。学者はこの標本を「ミャンマー暁蛇」と名付けた。フーコン渓谷で見つかった脊椎動物の入った琥珀は科学者にとって、3次元で保存されている恐竜時代の古生物を理解する絶好の機会となった。

情報によると、ヘビの化石は極めて珍しいという。初期白亜系後期(1億年から9500万年前)になると、南欧、アフリカ、北米、中東、南米でヘビ類の化石が見つかっているが、琥珀の中からヘビ類が見つかったことはなかった。

論文の著者の一人、中国科学院動物研究所の白明(バイ・ミン)副研究員は、「2016年の年初にこれらのヘビ類の琥珀を相次いで発見し、それから1年弱の時間を掛けて骨格の3次元構造を再現した。これらの標本のうち最も重要なものはすでに腐り、骨がむき出しになっている。これはむしろCT顕微鏡などによるイメージングにとって非常に有利だ。CTデータの再構築・切り離し・融合により、学者は最終的に損失なくすべての骨格の高画質3D構造を手にした」と話した。

●立達氏によると、この新発見は古代のヘビ類が海沿いの森で生活していたことを示し、かつ同地域に広範な生態多様性があったことが分かる。新発見は中生代後期のヘビ類の進化と世界の分布にとって重要な研究価値がある。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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