Record China 2012年7月5日(木) 18時44分
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4日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長は「日本の美女たちはなぜ『ブス恐怖症』に陥るのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は11年12月、浙江省嘉興市で「手術しないで鼻を高くする技術」を披露した台湾の美容整形医。
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2012年7月4日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「日本の美女たちはなぜ『ブス恐怖症』に陥るのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。
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美容整形といえば、「醜いアヒルの子」から「美しい白鳥」へと生まれ変わりたい女性がするものという認識が一般的だが、全く違う角度から整形したい女性の心理に迫った日本の雑誌記事が興味深かった。それによると、最近は誰が見ても「超」が付くほどの美人が整形外科の門をたたく現象が相次いでいるのだとか。
記事で紹介された26歳女性もそのうちの1人。まずは目を二重に。それから、「顔のバランスを整えるため」に鼻も高くした。小顔が流行っているので頬骨を削り、上下の臼歯も8本抜いた。このためにかかった費用は1000万円を超える。
女性は大学を卒業後、「自分はブスだ」と思い悩むようになった。電車やバスに乗っても顔を上げることもできない。そんなある日、雑誌で美容整形の広告を見て「これで救われる」と思った。だが、美しく生まれ変われるという期待からではない。「やっと普通の人になれる」という安堵(あんど)だったと言うのだ。
彼女は大学でミスキャンパスに選ばれるほどの美人である。「絶世の美女」といっても過言ではない。では、なぜこれほどの美人がわざわざ整形したいと思うのだろうか?日本顔学会の創設者、東京大学の原島博教授によると、自分の顔に対する認識はその人の置かれた状況や心理状態と密接に関係している。
例えば、体が健康で生活にゆとりがあり、将来に対する希望にあふれている人は、実際は人並みの顔だったとしても、本人は自分の顔に自信を持っている。反対に心に不安を抱えている人は、どんなに美人でも「自分はブスだ」と思い込んでしまうのだという。
少子高齢化が進み、経済の低迷が続く日本では、仕事や生活、健康などあらゆる面で不安を抱えている人が少なくない。美人とて例外ではないだろう。これに加え、中身のなさの埋め合わせをするために整形に走る美女もいるのではないか。
物欲まみれの日本社会において、女の子が口にする話題といえば、オシャレか彼氏のことくらい。大学に入ってもろくに勉強せず、イイ男探しに明け暮れる。そして、社会に出て初めて自分が何の知識も持たない人間だということに気付き、打ちのめされる。中身で勝負できないから、整形に走るのだ。
だが、明らかに進むべき方向が間違っている。それでは、悪循環に陥るだけだ。まずは、中身を磨くことが先決だろう。自分の顔にどんなにメスを入れても、その悩みはいつまでたっても解決しない。(翻訳・編集/NN)
●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。1999年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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