数千年たっても鋭さ保つ驚異の長矛=西周前期の墳墓発掘―陝西省宝鶏市

Record China    2012年7月5日(木) 10時49分

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3日、中国・陝西省宝鶏市では西周(紀元前1046〜紀元前771年)前期と思われる墳墓の発掘が行われていた。当日は、生前墓の主が使用したと思われる鼎や、西周前期の墳墓では極めて珍しい長矛が見つかった。写真は発掘現場。

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2012年7月3日、中国・陝西省宝鶏市では西周(紀元前1046〜紀元前771年)前期と思われる墳墓の発掘が行われていた。華商報が伝えた。

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当日同市は気温が高く、発掘を行った作業員たちは大粒の汗を流していた。そんな懸命な発掘が報われたのか、青銅の鼎が出土した。これは6月22日に発掘された4点に続き同墳墓で見つかった5点目の鼎だった。

しかし、発見された鼎は先日発掘されたもののように底が平らではなく、丸みを帯び比較的サイズが小さいという異なる特徴を持っていた。また、鼎には獣の顔をかたどったような美しい模様が施され、底部は黒く焦げ付いたような跡があった。これらのことから、この鼎は墓の主が生前に使用した可能性が高いと専門家は推測している。

さらに、鋭利な青銅の長矛が見つかった。長い間地中で眠っていたにもかかわらず、鋭さはいまだ健在で作業員の指を切りそうになったほどだったという。

専門家によると、このような長矛は西周中後期の墳墓からよく見つかるが、前期の墳墓では極めて珍しいという。見つかった長矛には血抜きの溝と思われる加工が施され、殺傷能力が高い実践的なものだったことがうかがえる。鋭利なだけでなく、矛に高度な加工まで施すことのできた周時代の人は高い鋳造技術を持ち、また合金の技術を兵器に応用していたと専門家は話した。西周前期の墳墓で長矛が見つかったのは宝鶏市では初めてのことだったという。(翻訳・編集/内山)

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