2018年7月15日、新浪新聞の微博（ウェイボー）アカウント・頭条新聞は、中国教育部が、幼稚園の小学校化を防ぐための措置を発表したと伝えた。

記事によると、教育部の通知では、幼稚園教育のレベルは上昇し続けているものの、一部の幼稚園では子どもの心身の成長規律や特徴に反した教育が行われており、小学校で教える内容を教えていると指摘しているという。それで教育部は、こうした「小学校化」の傾向は、子ども時代の楽しさを奪い、学習意欲を低下させるとし、「小学校化」を防ぐための指示を通知した。

この指示では、事前にピンイン、漢字、計算、英語などの小学校の授業内容を教えることの禁止、塾や習い事などの機構でも小学校の授業内容を教えることを禁止、小学校でゼロから教えることの3点が要点になっていると記事は伝えた。

これに対し、中国のネットユーザーから「そんなことをしたら小学校に入って授業についていけなくなる」「だったら1年生の教科書の内容をもっと易しくしてくれないと」「小学校ではピンインを教えないのに、幼稚園でも教えてくれないなら、親はお金を払って子どもを塾に行かせるしかない」「小学校でゼロから教えるというのは無理だと思う」などのコメントが寄せられ、幼稚園での教育が必要との意見が多く寄せられた。

その理由について「ポイントは、みんなスタートラインの先に立ちたがるということだ」とのコメントがあった。しかし、「幼稚園では、どのように道路を横断し、人に礼儀正しく接し、自分のことは自分ですることなどの基礎的なことを教え、消防署や水道局、電力会社などを見学させて、子どもの生活に必要な知識を伝えるべき」との主張もあり、多くのユーザーの支持を得ていた。（翻訳・編集/山中）