人権活動家の艾未未氏に今度は「わいせつ」と「重婚」容疑、保釈期間満了も束の間―独メディア

Record China    2012年6月25日(月) 12時12分

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22日、1年間の保釈期間を終えた中国の現代芸術家で人権活動家の艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏に、今度は「わいせつ物品伝播罪」と「重婚罪」の容疑がかけられた。写真は艾氏。

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2012年6月22日、1年間の保釈期間を終えた中国の現代芸術家で人権活動家の艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏に、今度は「わいせつ物品伝播罪」と「重婚罪」の容疑がかけられた。ドイツの放送局ドイチェ・ヴェレが伝えた。

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艾氏は昨年4月、中国当局に身柄を拘束され、翌月に国営新華社通信が艾氏の容疑を「脱税」と報道。80日余りの拘束の後、「1年間の保釈、審理待ち」という名目で釈放された。保釈期間中は海外への出国が禁止され、パスポートも取り上げられた。

22日、ようやく保釈期間が満了したが、艾氏にパスポートが返されることはなかった。当局は艾氏に今度は「わいせつ物品伝播罪」と「重婚罪」の容疑をかけ、引き続き出国禁止を言い渡した。

問題となっているのは2010年に艾氏が女性4人と撮影した全裸の写真。艾氏は「ヌードは芸術。彼女たちと身体的な接触は一切ない」と当局の主張を「茶番劇」と一笑に付している。

艾氏は昨年4月に当局から1522万元(約1億9000万円)の追徴課税を言い渡されたが、これを不服として北京税務局を相手に訴訟を起こしていた。ところが、出廷を予定していた20日、当局の圧力により出廷できなかった。

「中国は宇宙に衛星も飛ばせるようになったが、この土地には永遠に正義は存在しない。私の潔白が証明されることもないだろう。司法、警察、税務、裁判所がグルになってインチキを働いているからだ」と20日、ドイツのテレビ局の取材に語っている。

艾氏は今秋、米国とドイツを訪問し、ベルリン芸術大学の客員教授に就任する予定だったが、出国禁止措置が延期されたことで、実現は絶望的となった。(翻訳・編集/NN)

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