文革は美しい思い出?!国有テレビ局ドラマに賛否両論=狙いは習近平賛美か―米メディア

Record China    2012年6月10日(日) 6時44分

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7日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版は記事「人気ドラマ『知青』に賛否両論、脚本家は突破を果たしたとコメント」を掲載した。写真は「知青」のポスターと放映発表会。

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2012年6月7日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版は記事「人気ドラマ『知青』に賛否両論、脚本家は突破を果たしたとコメント」を掲載した。

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全45話のドラマ「知青」(知識青年)は現在、中国中央電視台(CCTV)で放映中。文化大革命時期に農村での労働学習を強制された知識青年たちの姿を描いている。新華社は「厳しい政治環境と苦しい生存労働条件の下、中華民族の愛国愛民愛家の優秀な伝統的美徳を描いた」と高く評価している。

一方でネットユーザーの間では悪評が圧倒的だ。「(今年3月に温家宝首相が)文革の再来を阻止せよと言っていたのに、今度は『知青』かよ」などと、文革賛美にも見えるドラマをバッシングしている。

脚本を担当した梁暁声(リアン・シャオション)氏は、文革という敏感な歴史テーマを描くことに成功するという突破を果たしたと自ら評価している。またドラマのテーマが「青春に悔いなし」という文革を免罪するものではないかという批判に対して、梁氏は家庭の負担を減らすために農村に行った自分の青春に悔いがないという意味であり、文革や農村での労働学習を評価した言葉ではないと反論した。

今回、文革という敏感なテーマが登場したことについて、一部では習近平(シー・ジンピン)政権の土台作りとも指摘されている。習近平、李克強(リー・カーチアン)など次期中国共産党指導陣の多くは、文化大革命期に農村での労働学習を体験しているためだ。香港紙・アップルデイリーは「未来の指導者に媚びを売ったドラマ。主役は習近平の化身だ」と評している。(翻訳・編集/KT)

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