Record China 2018年6月23日(土) 7時0分
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21日、日本新華僑報は「スズキはどうして中国から敗走したのか」とするコラムを掲載した。以下はその概要。資料写真。
2018年6月21日、日本新華僑報は「スズキはどうして中国から敗走したのか」とするコラムを掲載した。以下はその概要。
15日、スズキは中国での合弁会社である江西昌河汽鈴木汽車の全持ち株を江西昌河汽車に譲渡し、同社との合弁関係を解消した。世界の自動車企業が中国の自動車市場が持つ大きな潜在力に注目するなか、スズキはどうして合弁解消を選んだのか。
言ってしまえば「商人は別離よりも利益を重んじる」ということなのだが、それではあまりにも大雑把すぎる。今回の「お別れ」には、看過できないいくつかのポイントがあるのだ。
まず、スズキは中国で生産、販売いずれにおいても苦戦していた。昨年スズキの別の合弁企業・重慶長安汽車が生産した自動車台数はピークだった2010年より70%少ない8万6000台にとどまった。そして販売数は3年連続大幅減となり、17年は16年より30%減のわずか10万台だった。
また、スズキは新時代の中国社会における消費の変化に適応できなかった。かつては小さくて精巧なことで特に人気を集めていたが、経済成長により財布が膨らんだ消費者は今、日本の「大きくて華やか」な車種を好むようになった。トヨタやホンダがそれに迎合する車種を出す一方、小型車で勝負するスズキの人気は自然と落ちていった。
さらに、中国政府が近年エコカー生産を奨励するなかで、スズキは大きなアクションを起こしてこなかった。そのために、政府、市場、消費者の眼中において徐々に隅っこへと追いやられていったのだ。
スズキは2012年、ほぼ同様の理由で米国市場からも撤退した。江西昌河との合弁が中国の自動車市場、自動車工業の発展に果たした貢献は大きい。しかし、市場というのは冷酷非情なものなのである。(翻訳・編集/川尻)
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