一流ペキンダック店の廃棄油、“再精製”して転売される=脅かされた食の安全―中国

Record China    2012年5月30日(水) 12時41分

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28日、北京ダックで有名な中国のレストランチェーン「全聚徳」は、同社の廃棄油が転売され、最終的に地溝油として加工されていたことを受け、同社の公式サイトで謝罪文を発表した。写真は北京市の全聚徳。

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2012年5月28日、北京ダックで有名な中国のレストランチェーン「全聚徳」は、同社の廃棄油が転売され、最終的に地溝油(「排水溝や下水溝に溜まった油を濾過し、精製した安物の食用油脂」の意)として加工されていたことを受け、同社の公式サイトで謝罪文を発表した。北京晨報が伝えた。

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近日同社のオリンピック村店を含む2店舗で、廃棄処理されたはずの油が地溝油として加工されていることが明らかになった。ことの発端は6年前にさかのぼる。当時廃棄油処理工場に所属し、廃棄油の取扱証を持つ男性と廃棄油の処理契約を結び、廃棄油の処理を依頼した。しかし男性は廃棄油を工場で処理せずに転売し、結果的に地溝油へと加工されていた。

当局の調査で「全聚徳」の廃棄油を回収していた男性が身分を偽っていたことがわかり、同社から1日に50〜60kg回収していた廃棄油を6年間に渡り転売し続けたことが明らかになった。回収を依頼していた2店舗では男性が転売していた事実を認識していなかったと話し、警察の調査で初めて騙されていたことに気が付いたと語っている。

転売を行った男性はすでに逮捕され、今回の一件に関して「全聚徳」は被害者といえるのかもしれないが、同社の管理に問題がなかったとは言い切れない。管理に関しては同社も謝罪文の中で言及しており、今後は廃棄物回収の際には記帳を行い記録として残し、管理を強化していくとした。(翻訳・編集/内山)

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