2012年5月22日、英紙フィナンシャル・タイムズは、中国浙江省温州市で始まった金融改革の試験プロジェクトを取り上げた。24日付で環球時報が伝えた。

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中国はこの30年で驚異的な発展を遂げた。国有銀行が巨額の資金を投じて工業化や都市化を推進するという道のりをたどってきたわけだが、ついにそれを続けるのが困難な段階に突入した。まだ、多くの高官が長い間の成功モデルである国家主導型に頼り切っている状態だが、そのモデルはもはや落ち目の一途をたどっている。

経済モデルを転換させるのは容易なことではないが、中国政府は国有企業の独占的な地位を弱めるための措置を打ち出した。民間投資家が地元銀行に出資したり、融資企業や地方銀行を設立したりすることも可能となる。

中国政府の統計によると、中小企業は中国GDP（国内総生産）の65％、雇用機会の80％を生み出しているのに、銀行融資はなかなか受けられない。こうした矛盾を解消するため、過去10年で最大規模の金融改革が検討されており、その試験的取り組みが温州で始まった。（翻訳・編集/NN）